ベテランのリー・ウェストウッドが活躍、シニア入り前に悲願のメジャー戴冠なるか

オーガスタナショナルGCでの練習ラウンド直後に開幕したザ・ホンダクラシックでも、愛息・サムくんをキャディに戦った 写真・Getty Images
オーガスタナショナルGCでの練習ラウンド直後に開幕したザ・ホンダクラシックでも、愛息・サムくんをキャディに戦った 写真・Getty Images 【拡大】
 47歳のベテラン、リー・ウェストウッドが2週連続で単独2位に入った。アーノルド・パーマー招待では、最終日に最終組で優勝したブライソン・デシャンボーと一騎打ち、翌週のプレーヤーズ選手権でも最終日に最終組をデシャンボーと回り、今度はジャスティン・トーマスに逆転を許した形だが、パワーで押すデシャンボーと、経験を積み上げたベテランのワザがぶつかり合う優勝争いは、ゴルフファンを大いに盛り上げた。

 米PGAツアーでは2勝だが、ヨーロピアンPGAツアー25勝、日本でも4勝など世界中で44勝を挙げているウェストウッド。2000年、09年にはヨーロピアンPGAツアーの賞金王に輝いた。10年に世界ランキング1位になったが、“メジャー勝利のない世界一”と揶揄(やゆ)されたものだった。

 昨年は47歳にしてヨーロピアンPGAツアーで3度目の賞金王になった。シニア入りも見える現在、全盛期より精悍(せいかん)さを持った顔つきに見えるウェストウッドは、

「これまでのプロ生活で、今が心身共に最も充実している」

 と、話す。トレーニングを始めたことが、肉体的のみならず、精神的な充実にもつながったそうだ。

「ゴルフを始めたのは13歳、子どものころラグビーやフットボール、クリケットをプレーしたのがよかったのだと思う。基礎体力はあるのだろう。以前、ニック・プライスに体を鍛えることを勧められたことがあるのだが、その重要性を理解するのに7~8年かかった」

 と、ウェストウッドがトレーニングを始め、そのインストラクターが、現在、フィアンセでありキャディも務めるヘレンさんだ。

 2016年、ある試合で帯同キャディが休みを取ることになったのでヘレンさんを起用したところとてもうまくいき、以来ウェストウッドは公私にわたってヘレンさんをパートナーにしている。ヘレンさんはゴルフの知識がほとんどないが、

「ボクのキャリアになるとキャディができることは限られている。むしろ精神的に支えてくれることがボクにとっては非常にありがたい。ヘレンとコースに入ると本当に楽しい。ボクはこれまでのキャリアの中で、今、最もコースでゴルフをエンジョイしている」(ウェストウッド)

 そんなウェストウッドはプレーヤーズ選手権の翌日、オーガスタナショナルゴルフクラブへ19歳になった息子のサムくんを伴い、2日間で36ホールをプレーした。マスターズではこのサムくんがキャディを務めるという。今こそ、シニア入り前に取り残した“メジャータイトル”を、手にするチャンスといえるだろう。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2021年4月13日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。 2011年、LPGAグローバルメディア賞を受賞。世界ゴルフ殿堂の選考委員も務める。

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