LPGAコミッショナー辞任のマイケル・ワン氏がUSGAのCEOに

選手、関係者とも積極的にコミュニケーションを取ってきたワン氏(左端)。新天地での手腕発揮に期待 写真・Getty Images
選手、関係者とも積極的にコミュニケーションを取ってきたワン氏(左端)。新天地での手腕発揮に期待 写真・Getty Images 【拡大】
 1月に今年中の米LPGAコミッショナーの辞任を発表したマイケル・ワン氏が、全米ゴルフ協会(USGA)のCEOに選出された。USGAも昨秋、現CEOのマイク・デービス氏が、今年中の退任を発表しており、「ワン氏がパンデミックの最中にLPGAを去るのは理由がある」と、デービス氏の後任がうわさされていたことは、この連載でも記していた。

 ワン氏は11年間の在任中、試合数が激減し困窮する米LPGAツアーを大きく立て直した。そのビジネス手腕が大きく評価された。USGAとも、ガールズプログラムを立ち上げ、女子ジュニアゴルファーの増加に尽力した経験もある。

「LPGAは、この大変な時期でもとても安定している。問題があればツアーを去ることはない。私は常になにかに挑戦していたい」

 と、ワン氏はLPGAコミッショナーの辞任発表の際に語ったが、USGAが新たな挑戦の場となる。これから引き継ぎが行われ、今夏に正式就任の予定だ。

 ビッグニュースが流れた米PGAツアー、ジェネシス招待の会場では、多くの選手が驚きの声を上げた。

 世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンは、

「名前以外、正直いってまったく知らないが、ウワサではとてもいい仕事をするというから、われわれは幸運なのだろう」

 ジャスティン・トーマスは、

「コミュニケーションをとても重要視していると聞いている。とても明るいニュース」

 また、米PGAツアーの選手会に当たるプレーヤーズ・アドバイザリー・カウンシルの会長就任が決まったローリー・マキロイは、

「米LPGAツアーとヨーロピアン女子ツアーを提携させたことを評価している。新しいCEOはUSGAの中から選ばれるものだと思っていたから驚いたが、外部から人が招かれたことはUSGAも変わろうとしているということ。歓迎したい」

 と、おおむね好意的だ。

 USGAは全米オープン、全米女子オープンのメジャーや、全米アマチュア選手権などのアマチュア大会といった試合の主催のほか、R&Aと並んでルールを管轄し、アマチュアのハンディキャップやゴルフ場のコースレート制定など、扱う分野は多岐にわたる。ワン氏には、これまでとは違うビジネスが待っている。

「これからたくさん学ばなければならないことがある。分からないことは、その道のエキスパートたちの意見をしっかり聞いて、まとめていきたい。新たなポジションでは、LPGAと協力する機会もあり、それがさらにエキサイティングな仕事になるだろう」

 と話すように、コミュニケーション力はワン氏の最大の強み。より開かれたUSGAが、ゴルフ界の未来も明るくすると期待したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2021年3月16日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。 2011年、LPGAグローバルメディア賞を受賞。世界ゴルフ殿堂の選考委員も務める。

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