畑岡奈紗の優勝争いを見つめる“黄金世代”の仲間たち

ツアー4勝目を狙った畑岡奈紗、オフの間、松山英樹からアプローチのアドバイスをもらったという 写真・Getty Images
ツアー4勝目を狙った畑岡奈紗、オフの間、松山英樹からアプローチのアドバイスをもらったという 写真・Getty Images 【拡大】
 ショップライトクラシックで畑岡奈紗が2日目を終えてトップに立ち、優勝争いを演じた。最終日に伸ばせず4位に終わったが、その戦いぶりを見つめていたのが、同じ黄金世代の渋野日向子、河本結と2学年下の山口すず夏だ。

 今季から米LPGAツアーを主戦場にする河本は、1月から3試合に出場後、ツアーが中断している間は日本で過ごし、7月にツアーが再開すると渡米。畑岡を“ナッサー”と呼び、ツアーでも行動を共にしている。

 オープンウィークには畑岡が拠点を持つフロリダ州オーランドに河本、山口が集結、同じくオーランドを拠点にする小平智を交えてラウンドする機会があったそうだが、

「プライベートでのラウンドでも、ナッサーとはすごくレベルが違うと感じます。今は私自身、ナッサーと肩を並べて戦えるゴルフができているとは思えない」(河本)

 7月のツアー再開後、初戦のLPGAドライブオン選手権で単独4位に入ってからは、予選落ちと60位台の順位を繰り返してきた河本は、ポートランドクラシックで予選落ちを喫すると、

「アメリカにいるのが正解かどうかも分からなくなった。日本に帰りたいとしか思えない」

 と、涙を流した。

「前に、ナッサーから米LPGAツアーに来たころの苦労話というか、どうやって過ごしていたかを聞いたことがあります。ナッサーには本当に心から頑張ってほしい。こうやって優勝争いをしているナッサーを尊敬しますし、かっこいいです。そして、ナッサーの強さの理由が分かりました。早く自分がその位置にいって、メジャーでナッサーと優勝争いできるようになれたらいいですね」(河本)

 今回はスポット参戦となった渋野は、畑岡がトップに立つ姿を目の当たりにすると「やっぱりさすがとしかいいようがない」と、健闘をたたえた。そんな畑岡でも参戦当初は苦労したことは理解している。

「そりゃ、私が簡単にいい結果を出せるわけないよ、と思います。本当に刺激になるという言い方は、少し申し訳ないかもしれないですけど……。同い年が頑張っているというのは、すごくいい影響をくれています。結ちゃんもいるし、二人の存在が早くこっちで戦いたいって思わせてくれます」(渋野)

 山口は今年8試合に出場し、予選通過は1試合のみと厳しい1年を送った。ツアーカードは来季に持ち越されるので、巻き返しに懸けることになる。

 4年目のシーズン、畑岡は米LPGAツアーで安定して存在感を発揮している。刺激を受けた同い年の黄金世代やプラチナ世代が、続々と後を追っている形だが、畑岡の強さは“諦めないこと”にあることを忘れずに、挑戦を続けてほしい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年10月27日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。 2011年、LPGAグローバルメディア賞を受賞。世界ゴルフ殿堂の選考委員も務める。

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