米国でも選手らの入国時自主隔離が免除に、海外出身選手は慎重な姿勢

ロレックス世界ランキング1位のコ・ジンヨンは、今季まだ1試合も米LPGAツアーに出場していない。AIG女子オープンも欠場の意向 写真・Getty Images
ロレックス世界ランキング1位のコ・ジンヨンは、今季まだ1試合も米LPGAツアーに出場していない。AIG女子オープンも欠場の意向 写真・Getty Images 【拡大】
 米国で、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入国する際、外国人に課されていた2週間の自主隔離が、ツアープロ、キャディ、トレーナーらについて免除されることが発表された。

 英国がひと足早く国際的スポーツイベントの選手や関係者に同様の自主隔離免除をしているため、これにより英国出身の選手はヨーロピアンツアーと米PGAツアーとの行き来がしやすくなった。

 しかし、長い間両ツアーを股に掛けてきたリー・ウェストウッドは、

「世界の他の国々と比べて、米国はこのウイルスを深刻にとらえていない。感染者が加速度的に増えている今の米国には、安心して行くことができない」

 と、8月6日に開幕するメジャー、全米プロゴルフ選手権に出場しない方針を示した。同じく英国のエディ・ペパレルも辞退、ポール・ワーリングは腰のケガが回復すれば出場したい、と検討している。ギリギリまで決断を延ばせるのは、自主隔離が免除されるからだが、対応は選手によってさまざまだ。

 日本勢でも松山英樹はツアー再開とともに渡米したが、小平智は日本にとどまることを選択した。小平の2018年RBCヘリテージ優勝による出場資格は来季まで適用されるが、9月には新シーズンが始まってしまうため、いよいよ決断を迫られることになる。

 米国の自主隔離の免除は、もちろん米LPGAツアーにも適用される。ツアーを席巻している韓国人選手たちにとっても朗報となったが、多くが慎重な姿勢を見せている。再開初戦には、ロレックス女子世界ランキングトップのコ・ジンヨンをはじめ、10位までの4人が全員欠場、さらに、8月20日からのメジャー初戦、AIG女子オープンにも出場しない意向だ。

「プレーするかしないかを決める要素は、選手本人がどう感じているかが一番重要。今は自分が最も安心できる場所にいてほしい。そのために今季のツアー出場資格を来季まで延長しているのだから」(コミッショナーのマイケル・ワン氏)

 ようやくツアーが再開し、ゆっくりだが環境が平常時に近づいている。メジャーの舞台で世界のトッププロが顔をそろえ、しのぎを削る試合が見たい気持ちは募るが、母国にとどまることも選手の選択肢。まずは安全に過ごしてほしいものだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年8月18・25日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。 2011年、LPGAグローバルメディア賞を受賞。世界ゴルフ殿堂の選考委員も務める。

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