米PGAツアー再開初戦にトップ選手ズラリ、海外出身選手は渡米を躊躇する人も

フィル・ミケルソンとのテレビマッチで抜群のショットの精度を見せたタイガー・ウッズ。いつ登場するのか注目だ 写真・Getty Images
フィル・ミケルソンとのテレビマッチで抜群のショットの精度を見せたタイガー・ウッズ。いつ登場するのか注目だ 写真・Getty Images 【拡大】
 いよいよ今週、チャールズ・シュワブチャレンジで約3カ月ぶりに米PGAツアーが再開する。米国内の主要プロスポーツでは先陣を切ることになるとあって、その成り行きが大きく注目されている。

 世界ランキング1位のローリー・マキロイ、2位ジョン・ラーム、3位ブルックス・ケプカ、4位ジャスティン・トーマス、5位ダスティン・ジョンソンら、上位20人のうち15人が出場を予定しており、初戦から豪華な顔触れがそろうことになりそうだ。

「人々はライブでのスポーツ観戦を待ちわびているから、新たなゴルフファンを獲得するとてもいい機会」(シェーン・ローリー)

「この2カ月、とてもゴルフの調子がいいので、試合に戻れることがとても楽しみ」(フィル・ミケルソン)

 一方、海外で待機する選手は参戦を躊躇(ちゅうちょ)することも少なくない。母国オーストラリアで家族と過ごしている世界ランキング6位のアダム・スコットは、ツアーが再開するに当たって選手に送付した37ページにわたるハンドブックに書かれた内容に、不安を覚えたようだ。

「渡されたプランはとても綿密にできていたが、思ったよりも厳しくなかったので正直驚いた。しばらく様子を見て7月末ごろ渡米したい」

 また、ヨーロッパにいる選手は当初、14日以内に英国、フランスなどに滞在歴があると米国に入国できなかったが、5月末に主要競技のプロアスリートは例外措置が取られることとなった。それでも入国後は2週間の自宅待機が要請されるため、ショットの調整ができず、トレーニングなどで準備をするしかない。

 そのため、ヨーロピアンツアーと掛け持ちで戦う、トミー・フリートウッドやリー・ウェストウッドら英国選手も、米国入国時に2週間、英国に戻るときにさらに2週間待機しなければいけないことを考えると、渡米を躊躇しているようだ。

 5月末に渡米した松山英樹は、フロリダ州の自宅で2週間の待機後、2戦目のRBCヘリテージから復帰予定だ。

 そして、ツアー再開を前に、ミケルソンとのテレビマッチを行ったタイガー・ウッズは、まだ今後の予定を発表していない。例年、6月のメモリアルトーナメントには出場しており、その前に1試合は出るのではないかと予想されている。テレビマッチではショットの精度に抜群の冴えを見せ、ツアー再開に向け準備万端であることをアピール。腰痛からの回復を図っていたウッズにとっては、ツアーが休止している間は、大切な休養となったようだ。

 まだまだ新型コロナウイルスとの闘いは続くが、スタートラインに立つことができた。まずは初戦、安全な試合運営に注目したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年6月23・30日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。 2011年、LPGAグローバルメディア賞を受賞。世界ゴルフ殿堂の選考委員も務める。

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