マスターズ開催のはずの一週間、前年度優勝者タイガー・ウッズは?

このクラブハウスのオブジェとグリーンジャケットが、思わぬ形でウッズの家族団らんを演出している 写真・岩本芳弘
このクラブハウスのオブジェとグリーンジャケットが、思わぬ形でウッズの家族団らんを演出している 写真・岩本芳弘 【拡大】
 本来ならメジャー初戦のマスターズが開催されるはずの1週間、タイガー・ウッズはディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった。しかし、今は米国のほとんどの地域で自宅待機が出ており、ウッズもフロリダ州の自宅で子どもたち、恋人とともに生活を送っている。

 マスターズ週は自宅からインターネットでのインタビューに応じた。日曜日には昨年の戦いが放映されたのだが、解説のジム・ナンツとともに自身の戦いを振り返った。

 最初の発信は火曜日。本来ならチャンピオンズディナーの日だ。自宅でグリーンジャケットを着用し、フォーマルディナーを家族で囲んだという。メニューは、実際にサーブする予定だった、ステーキ、メキシコ料理のチキンファヒータ、そしてウッズの好物である寿司と刺し身、デザートのカップケーキとミルクシェイク。最後は子どもたちとカップケーキをめぐって大騒ぎになったという。テーブルには優勝者に贈られる、シルバーのオーガスタナショナルGCのクラブハウスのレプリカが置かれていた。

 ウッズがマスターズ延期で最も残念だというのは、チャンピオンズディナー。

「このディナーに出席する資格を得るのは大変なこと。ボクは幸いジーン・サラゼン、サム・スニード、バイロン・ネルソンが、まだ存命のときにディナーに出席できた。彼らから聞く昔話、お互いにからかい合って話が尽きない、そんな時間は何物にも替えられない」

 学校が休みの子どもたちと過ごす時間も長く、ジグソーパズルに挑戦したり、長男のチャーリーとはグリーンジャケットを懸けて、夜にパット勝負をするのが日課だという。

「勝ったほうが、その夜グリーンジャケットを自分のクローゼットに掛けることができる(笑)。ほとんどはボクが勝つけれど、ときどき持っていかれることもあるよ」

 日曜日の朝には自宅の庭にマグノリアの鉢植えを並べてマグノリアレーンを作成、SNSにアップした。

 さて、気になるのは体調だ。年明けから腰の調子が悪く、2月のジェネシス招待以降、実戦から離れている。現在は、減ってしまった体重を増やすことを目標に、トレーニングとしてサイクリングに重点を置き、体が強くなったという。また、フロリダ州もゴルフコースが閉鎖されているところが多いが、ホームコースのメダリストGCは幸いオープンしている。バンカーレーキもフラッグも触らない、“コロナルール”だが、調整を続けている。

 11月に延期されたことで、腰の状態をベストに近づける時間ができ、ウッズが連覇できるチャンスが増える、という声もある。無事に開催されることを祈りたい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年5月5日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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