トーナメント中止が続く中、ウッズとミケルソンのテレビマッチ開催か

当初、ウッズがあまり乗り気ではなかった『ザ・マッチ2』の開催だが、チャリティのために決心したという。果たして実現するか 写真・Getty Images
当初、ウッズがあまり乗り気ではなかった『ザ・マッチ2』の開催だが、チャリティのために決心したという。果たして実現するか 写真・Getty Images 【拡大】
 世界中でゴルフトーナメントの中止が続いているが、中継を予定していた各テレビ局は、ゴルフファンを楽しませるプログラムを工夫して放映している。

 米国では85パーセントの住人に自宅待機要請が発令されている。州によってはまだゴルフをプレーすることが可能だが、ほとんどの人は食料の買い出しや病院などのほかは自宅で過ごしているためだ。

 基本的に、毎週の試合の放映時間には昨年大会を放映している。4月2週目のマスターズウィークは予選ラウンドがスポーツ専門局のESPN、決勝ラウンドが地上波のCBSが生中継の予定だったところを、昨年に限らず過去の名場面でプログラムを組んだ。

 開幕前日の水曜日には1986年、ジャック・ニクラスが46歳でメジャー18勝目を挙げた大会。木曜日はバッバ・ワトソンが優勝した2012年と、21歳のタイガー・ウッズが初優勝した97年、金曜日はアダム・スコットがプレーオフを制した13年と、ウッズが4度目のグリーンジャケットを手にした05年。土曜日はフィル・ミケルソンの初メジャー制覇となった04年、日曜日は昨年のタイガーの14年ぶり5度目のマスターズ勝利だ。

 このラインナップを考えると、やはりタイガーとミケルソンの存在は、米国のゴルフファンにとって特別なものである。

 そのウッズとミケルソンが、ツアー再開前に、マッチプレー『ザ・マッチ2』で、先陣を切ることを計画中だという。18年11月に賞金900万ドルを懸け、有料配信(不具合から無料になったが)で世界に放映したイベントの第2弾だ。以前から計画は持ち上がっていたが、新型コロナウイルス感染の救済チャリティのため、早ければ5月中に開催できるよう準備を始めた、と伝えられる。

 会場はフロリダ州のどこかで無観客、さらに今回はウッズとミケルソンがそれぞれNFLのスーパースター、トム・ブレイディ選手とペイトン・マニング選手をパートナーとするペアマッチになるもよう。そして、今回は有料ではなく、系列局のTNTが放映する計画もあるが、これに米PGAツアーが難色を示していると見られる。ツアーはNBC、CBSなどと高額の放映権契約を結んでおり、シーズン中の開催に当たるため、これらの局との調整が必要というのだ。

 現在の世界の状況は「戦時下のようだ」といわれるが、第二次世界大戦中にバイロン・ネルソンが100回以上もエキシビションを催し、基金を集めた事実もある。ウッズとミケルソンのマッチプレーがゴルフファンに届けられるとしたら、ゴルフだけでなく世界のスポーツにとって素晴らしい一歩になる。放映権の垣根を越えて、実現することを願いたい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年4月28日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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