タイガー・ウッズが来年、世界ゴルフ殿堂入り。その選考手順を詳しく解説

前回のセレモニーでは、殿堂入りしたレティーフ・グーセン(左)を、出身地・南アフリカのヒーローであるゲーリー・プレーヤー(右)が祝福するシーンもあった 写真・Getty Images
前回のセレモニーでは、殿堂入りしたレティーフ・グーセン(左)を、出身地・南アフリカのヒーローであるゲーリー・プレーヤー(右)が祝福するシーンもあった 写真・Getty Images 【拡大】
 タイガー・ウッズが2021年の世界ゴルフ殿堂に選出された。2年に一度の選考で最大4人が選出されるため、他の対象者は今後の発表になる。私は今回から選考委員を務めることになったので、詳細を紹介したい。

 世界ゴルフ殿堂はこれまで何度か選考基準が変更されているが、現在は、男子選手部門、女子選手部門、そしてゴルフ界に大きく貢献した者の特別功労部門の3部門がある。

 選考委員会は“ノミネーティングコミッティ”と“セレクションコミッティ”の二つに分かれ、私は候補者を選出するノミネーティングコミッティに属している。メンバーは世界ゴルフ殿堂会長、すでに殿堂入りしているジュリ・インクスター、ヘイル・アーウィン、メグ・マローン、コリン・モンゴメリー、マーク・オメーラ、カリー・ウェブの6人、米PGAツアー、米LPGAツアー、PGA・オブ・アメリカ、マスターズ委員会、R&A、USGA、ヨーロピアンツアーというゴルフ団体の7人、そしてメディアなど12人の計26人だ。

 まず、1月半ばに特別功労部門の候補者リストが届く。各候補者の資料や推薦状はインターネットで閲覧でき、リストにない人物を推薦することもできる。

 2月に入ると、今度は男女選手部門の有資格者リストが届く。資格は21年に45歳以上、もしくはリタイアし3年以上が経過していること、そして世界ランキング対象のツアーで15勝以上もしくはメジャー2勝。日本人は、男子が中嶋常幸、倉本昌弘、片山晋呉ら、女子は不動裕理、福嶋晃子らが載っている。

 2月中旬、このリストからインターネット投票で、男子選手部門、女子選手部門各8人、特別功労部門4人がピックアップされ、3月2日、候補を男子選手部門、女子選手部門各4人、特別功労部門二人に絞り込むための電話会議が行われた。26人で90分間意見を出し合った後、投票する。

 その結果、男子選手部門はタイガー・ウッズ、パドレグ・ハリントン、トム・ワイスコフ、ジョニー・ファレル(故人)、女子選手部門はスージー・バーニング、ビバリー・ハンソン(故人)、サンドラ・パーマー、ドッティ・ペッパー。特別功労部門は前米PGAツアーコミッショナーのティム・フィンチェム氏と、アリスター・マッケンジーをサイプレスポイントクラブの設計に起用した女性実業家のマリオン・ホリンズ氏(故人)が候補となった。

 この後、セレクションコミッティで投票が行われる。こちらは各ゴルフ団体の代表やメディアなど20人からなり、ここで75パーセントの賛同を得ると殿堂入りとなる。来年の授賞式の日時は未定だが、ウッズとともに誰が受賞するのだろうか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年4月14日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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