東京オリンピック、そして米PGAツアー、石川遼が再び夢を追い始めた

WGC-メキシコ選手権では体調を崩し68位で世界ランキングを下げてしまった石川。今後の巻き返しなるか 写真・Getty Images
WGC-メキシコ選手権では体調を崩し68位で世界ランキングを下げてしまった石川。今後の巻き返しなるか 写真・Getty Images 【拡大】
 石川遼がWGC-メキシコ選手権で2020年の米PGAツアー初戦を飾った。今シーズンは昨年秋にZOZOチャンピオンシップ、中国のWGC-HSBCチャンピオンズに出場し3戦目だ。

 石川が現在目指しているのは、東京オリンピックの出場だ。オリンピックランキングの基準になる世界ランキングは、現在、日本人最上位の松山英樹が20位、2番手の今平周吾が38位、そして石川は87位で3番手につけている。今平との順位の差は大きいが、逆転して出場権を得られる2番手につけるために、ポイントの高い海外での試合で上位に入ることを狙っている。

「ポイントが高いということは、それだけいい選手がそろっているということですから、今はとにかくやるだけです。出場権が確定する6月22日まで、海外で出られる試合は数少ないチャンスだから頑張りたい」

 石川はメキシコ選手権の翌週のホンダクラシックにも出場、そこで世界ランキングを64位以内に上げ、3月のWGC-デルマッチプレーの出場資格を得るという青写真を描いている。そしてさらに世界ランキングを上げることができれば、マスターズの出場権獲得とチャンスが広がる。

 石川が積極的に海外参戦でランキングアップを目指すのに対し、今平は出場資格のあるアーノルド・パーマー招待とプレーヤーズ選手権には参戦せず、日本に帰国してトレーニングを中心に調整に努め、やはり出場資格のあるデルマッチプレーに参戦する。石川と今平、二人の思惑はどう転ぶのだろうか。

 さて、石川は東京オリンピック出場を目指した後は、もちろん米PGAツアーへの復帰を望んでいる。

「将来は絶対に米PGAツアーで、またやりたい。こちらで戦っていた4~5年は跳ね返されたけど、まったく技術が伴っていませんでした。知識もなかったし、世界の選手と比べてダメだなと思います。

 飛んで曲がらない選手が上位にいて、飛ばすのも、パワーではなく体の使い方とか技術。ボクと体があまり変わらなくても、ボクよりも飛んで正確な選手がいるし、ヒデキ(松山英樹)も日本でやっていたときよりも振っている。それに耐える体もつくり上げているだろうし、ボクも諦めちゃいけないなと思いました。

 やはりベースを米国に置いておくためにも、こっちにいたいなという気持ちはあります。今年はスポットで出ることになりますが、フィジカルとテクニックの部分に取り組みながら、こっちに気持ちが向いているということが再確認できました。今から死ぬ気で取り組んで、何年後になるか……。クラブを振り抜くのに耐える体もつくり上げて、戻ってきます」

 米PGAツアーへの思いを再確認した石川。復帰への道のりを見守りたい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年3月17日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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