米LPGAツアーが2試合増で開幕、ともに米国企業の主催によりフロリダで開催

開幕戦のダイヤモンドリゾーツトーナメント・オブ・チャンピオンズでプレーオフに進出した畑岡奈紗。東京オリンピックでのメダル獲得が最も期待される一人だ 写真・Getty Images
開幕戦のダイヤモンドリゾーツトーナメント・オブ・チャンピオンズでプレーオフに進出した畑岡奈紗。東京オリンピックでのメダル獲得が最も期待される一人だ 写真・Getty Images 【拡大】
 米LPGAツアーの2020シーズンが開幕した。今季は34試合が12の国と地域で開催され、賞金総額は7500万ドル超えと過去最高を記録している。

「米LPGAは女子スポーツ界の中で最も成長しているもの」と、コミッショナーのマイケル・ワン氏は大いに胸を張った。

 今年の新設大会は、2戦目のフロリダ州ボカラトンで開催されるゲインブリッジLPGA・アット・ボカ リオと、5月に同じくフロリダ州ペレエアーで開催されるペリカン女子選手権の2試合だ。

 新規大会がともに米国内で開催されることはツアーにとって大きな意味がある。韓国を筆頭にアジア人選手が席巻している米LPGAツアーは、一時は国内でタイトルスポンサーを失い、試合数が激減。マーケットを国外に求めることで、それを立て直したのが10年にコミッショナーに就任したワン氏だ。試合数も順調に増え、グローバルなツアーとしての成長を続けているが、米国内での米国企業スポンサーの新規大会こそ、ツアーの成熟の結果だ。

 さて、今年は東京オリンピックが開催されるため、出場権を得た選手はスケジュールに一考が必要となる。オリンピック開会式の7月24日はエビアン選手権の期間中だ。開会式に出たければメジャーを欠場しなければならない。また、女子ゴルフ競技は8月5~8日に開催されるが、翌週にはASIスコットランド女子オープン、さらに次の週はメジャー最終戦のAIG全英女子オープンが開催される。選手たちはフランス~東京~スコットランドと長距離移動を余儀なくされる。

 日本人選手は今年で4年目を迎える畑岡奈紗を筆頭に、横峯さくら、野村敏京、上原彩子に加え、Qシリーズから出場権を得たルーキーの河本結、山口すず夏の6人がツアーメンバーとして世界を舞台に戦う。

 昨年の渋野日向子に続くメジャー勝利が期待される畑岡は、開幕戦から優勝争いと好スタートを切った。

「シーズンオフは上半身も鍛えました。特に飛距離は変わらないけれどスイングが力強くなって、安定感が出たと思います。今年はオリンピック出場を目指していますが、それまでは数多く試合に出るよりも、1試合ずつ優勝を目指して頑張りたい」

 そして、Qシリーズで9位につけた河本は、出場資格者リストの137番目になる。出場人数の少ない大会では出場権が得られない可能性もあるが、昨年の同順位の選手は9月までで16大会に出場している。重要なのは1回目のリシャッフル(昨年は5月末に実施)までに賞金ランキングを上げること。80位以内に入れば出場資格リストの順位が大きく上がるから、序盤の戦いが重要だ。

 今年は果たしてどんなシーズンになるのだろうか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年2月11日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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