米PGAツアーメンバーへの道、主催者推薦を生かす日本人選手は現れるのか

これまで出場してきた米PGAツアーはいずれも予選落ちのない大会ばかり。予選突破は堀川未来夢に大きな自信となったはずだ 写真・Getty Images
これまで出場してきた米PGAツアーはいずれも予選落ちのない大会ばかり。予選突破は堀川未来夢に大きな自信となったはずだ 写真・Getty Images 【拡大】
 2020年、米PGAツアーメンバーの松山英樹、小平智が今年の初戦を迎えたソニーオープン・イン・ハワイは、9人の日本人が参戦した。この大会は1999年から日本企業のソニーが冠スポンサーを務めるため、例年多くの日本人選手が推薦を受けるのだが、今年は今平周吾、星野陸也、比嘉一貴、堀川未来夢、時松隆光の5人が推薦されたほか、マンデー予選会を池村寛世がトップタイで、中島徹が3位で通過した。

 米PGAツアーのスポンサー推薦は、大会ごとに細かく人数や資格などが決められている。今年のソニーオープンの推薦枠は10人だが、うち5人は日本ツアーの選手、3人は米PGAツアーのメンバー、残り二人は地元から選出された。

 出場120人の招待試合、ジェネシスインビテーショナルは8人の枠があり、二人は前年の下部ツアーのメンバーから、二人は当年度の米PGAツアーメンバーから、残りの4人はスポンサーが自由に選出できる。

 昨年、日本で開催されたZOZOチャンピオンシップは78人の出場枠に対し8人がスポンサー推薦だった。4人は米PGAツアー選手から、そして3人が日本ツアーの選手、残り一人がツアーの縛りなく選べる枠だ。

 米PGAツアーを目指す選手にとって、推薦出場は貴重なチャンスだ。現在、米PGAツアーメンバーになるためには、QTを通過してもまずは下部のコーンフェリーツアーで戦わなければならないからだ。

 堀川は昨年、日本ゴルフツアー選手権森ビルカップを制し5年シードを獲得。

「昨年はいい年だったけれど比べてもしょうがないので気持ちは切り替えました。今年は海外へ行って結果を残したい。例えばベスト10に入れば翌週も出られる可能性があることは、すごく幸せだと思います。いきなり米PGAツアーのメンバーになるのは難しいかもしれないけれど、アジアンツアーでシード権を取れば、ヨーロピアンツアーとの共催試合も出られるし、そこからヨーロピアンツアーのシードを取ることも可能。せっかく5年シードをもらったので、まず2~3年は挑戦したい」

 貴重な米PGAツアー出場の機会を結果に結びつけることはできなかったが、世界への道を描いた。

 主催者推薦ではないが、マンデー予選会で出場権を得た池村、中島は、ともに決勝ラウンドに進むことはできなかったものの、日本人ギャラリーから温かい声援が飛んだ。

「米PGAツアーに出ると日本でも注目されて、名前を知ってもらういい機会になりました。海外で活躍する選手が増えると、もっと日本でもゴルフ人気が上がると思うから、その一人になりたいです」(中島)

 貴重なチャンスを生かす日本人選手が現れることを期待したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年2月4日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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