女子は日本代表で3人出場なるか!? 前回とは顔触れが異なるオリンピックに

前回金メダルのインビー・パークは、ロレックスランキング14位ながら韓国人選手6番手。代表入りは厳しい状況だ 写真・村上航
前回金メダルのインビー・パークは、ロレックスランキング14位ながら韓国人選手6番手。代表入りは厳しい状況だ 写真・村上航 【拡大】
 年が明け、2020年のゴルフ界で最も注目のイベントといえば、やはり東京オリンピックだろう。前回、日本代表として出場した野村敏京が4位とメダルに手が届きそうだったこともあり、女子競技への期待は大きい。

 12月23日時点のオリンピックゴルフランキングによると、5位の畑岡奈紗と11位の渋野日向子の二人が代表に最も近い。ただ、このランキングの基になっているロレックスランキングでは、次点の鈴木愛が17位につけており、15位以内に入れば各国4人まで出場できるため、3人そろっての出場も可能だ。

 男子の翌週に開催される女子競技の出場者決定は、米LPGAツアーではメジャーのKPMG全米女子プロ選手権、日本ツアーではアース・モンダミンカップの終了時点となる。米LPGAツアーメンバーの畑岡、19年のAIG全英女子オープン覇者の渋野、TOTOジャパンクラシック覇者の鈴木ともに、KPMG全米女子プロ選手権には出場が可能だ。メジャーで上位に入ればポイントを稼げるが、日本ツアーで優勝すれば海外で予選落ちするよりもポイントを得ることになる。つまり日本を主戦場としている渋野、鈴木は出場試合を十分に検討する必要があり、他の選手にもまだ出場のチャンスは十分にあるということだ。

 代表をめぐる争いが最も熾烈なのは韓国だ。前回の金メダリスト、インビー・パークはロレックスランキング14位だが、韓国人選手では6番目となるため、出場枠から外れている。

「韓国代表として出場権を得ることは、金メダルを取るより難しい(笑)。4年前、金メダリストとして凱旋帰国を果たしたときの興奮は忘れられない。多くのジュニアがゴルフに進むきっかけをつくることができたのは私の大きな誇り。でもまだまだ時間はあるから、誰も出場は保証されていない。私にも十分チャンスはある」(パーク)

 韓国人選手が世界の女子ゴルフを牽引している状況は前回と変わらないが、米国も3人が出場枠を獲得できそうだ。3位とランキング最上位にいるネリー・コルダは、18年にツアー初優勝を遂げると一気に実力を発揮、178センチの長身から放たれるショットは、現在ランキング10位で米国勢3番手のレクシー・トンプソン同様の飛距離を誇る。

 また、オーストラリアは、ランキング9位のミンジー・リー、19年のKPMG全米女子プロ選手権を制したハナ・グリーンがともに15位以内に入っており、メダル争いに絡む実力は十分だ。英国も19年、米ツアーで初勝利を挙げたブロンテ・ローが2番手につけている。

 若手選手の台頭により、4年前とはまったく違う顔触れになりそうな東京オリンピック女子競技。まずは代表入りの熾烈な戦いから目が離せない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2020年1月21・28日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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