米LPGAツアーが全日程を終了、イ・ジョンウン6が新人賞を獲得

Qスクールトップ通過からメジャー優勝のイ・ジョンウン6(左)が、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。来季の中心選手となるか 写真・Getty Images
Qスクールトップ通過からメジャー優勝のイ・ジョンウン6(左)が、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。来季の中心選手となるか 写真・Getty Images 【拡大】
 米LPGAツアーの最終戦、CMEグループツアー選手権初日の夜、今年も恒例のロレックスアワードのパーティが開催され、各賞の受賞者が発表された。

 プレーヤー・オブ・ザ・イヤーと、メジャー5大会でのポイントで選出される“アニカ・ソレンスタム・メジャーアワード”のタイトルは、ANAインスピレーションとエビアン選手権のメジャー2勝を含む4勝を挙げたコ・ジンヨンが受賞することが、最終戦の終了を待たずに決まった。

 コは結局、賞金女王、そして平均ストロークランキング1位に与えられるベアトロフィーと、タイトルを総なめにした。

 ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、全米女子オープンを制したイ・ジョンウン6が、ポイントランキングで2位以下に大差をつけて獲得した。

 イは昨年末のQスクールをトップで合格し米LPGAツアーに臨んだが、KLPGAツアーで2年連続賞金女王を獲得しており、母国ではスター選手としての地位を揺るぎないものとしていた。

「アメリカに来ることがとても怖かった。言葉も習慣も、どうやってアジャストすればいいのかとても不安だった。ゴルフも通用するのか自信がなかった。だけどこうして成功できたのは両親、チーム、キャディのおかげ。私を温かく迎えてくれた米LPGAツアーの皆さんに感謝したい」

 パーティでメモも見ずにスピーチしたイだが、英語はまだ苦手だという。韓国では有名な英語教師をつけてレッスンを続けているものの、会見では通訳を介している状態だ。だが全米女子オープンに勝った時点で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの受賞はほぼ確実とあって、3カ月間練習を重ねた。

 パーティではメジャーを振り返る中で、AIG全英女子オープンを制した渋野日向子が紹介される場面もあり、来季のツアーメンバー登録をしなかったことがアナウンスされると、会場のあちらこちらでため息が漏れた。また、TOTOジャパンクラシックで優勝した鈴木愛もツアーメンバー登録を見送ったことも、「とても残念」という声が挙がっていた。

 実は、米LPGAツアーメンバーとなる権利を獲得しながら登録をしなかったのは日本人二人だけではない。韓国で開催されたBMWレディース選手権で優勝したジャン・ハナは、来季もまたKLPGAツアーを主戦場とする。ジャンは2015、16年の2シーズンを米LPGAツアーで戦っていたが、「家族の近くにいたい」と、母国へ帰る道を選んだ。KLPGAツアーも今年は年間31試合と日米両ツアーに引けを取らない試合数で、賞金額も増えているという。ジャンの選択も不思議ではない。

 米LPGAツアーを主戦場にすることの意義が、少しずつ変わっているのだろう。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年12月17日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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