日本初開催の米PGAツアー、ZOZOチャンピオンシップの評判は?

米PGAツアー日本初開催とあって、日本のツアーとは異なる観戦ルールに戸惑いも見られたが、日本のギャラリーが大会を成功に導いた 写真・佐々木啓
米PGAツアー日本初開催とあって、日本のツアーとは異なる観戦ルールに戸惑いも見られたが、日本のギャラリーが大会を成功に導いた 写真・佐々木啓 【拡大】
「本当に素晴らしい1週間だった。こんなに興奮した大会はしばらく記憶にない。タイガー(・ウッズ)が勝って歴史に残る大会になったこともあるが、一番素晴らしかったのは日本のファンたち。たくさんの声援を送ってくれたことで、大会が最高のものとなった」

 初の日本開催となった米PGAツアー、ZOZOチャンピオンシップを終えて、米PGAツアー・バイスプレジデントのタイ・ボトー氏はいった。

 大会は13年ぶりに日本でプレーしたタイガー・ウッズと、そのウッズを追いかけた松山英樹の優勝争いに注目が集まったが、トミー・フリートウッドとトニー・フィナウが、「ファンが素晴らしかったよ」

 と、口をそろえたのをはじめ、選手たちにも、ギャラリーの声援が印象に残ったようだ。

 第3、4ラウンドを松山と同組でプレーしたコーリー・コナーズは、

「米国での大会と同じように、日本でもファンたちは熱気で沸いていた。ヒデキへの応援だけでなく、ボクのプレーにも大きな声援を送ってくれたのは、とても礼儀正しいと感動した。日本はすごく楽しかった。来年も行きたい」

 と話し、今年の全英オープンで優勝したシェーン・ローリーも、

「練習ラウンドから『シェーン!』と大きな声援をもらった。全英オープンのチャンピオンとして、ものすごくリスペクトしてくれていると感じた」

 という。アイルランド出身のローリーは前週から仲間と一緒に来日し、ワールドカップラグビーも観戦したそうだ。

「ボクたちは5日間、東京に滞在した。街の人たちはとても親切で最高だった」(ローリーのキャディ、ブライアン・マーチン)

 セルヒオ・ガルシアのキャディを務める兄のビクトルは、

「セルヒオは何度も来日しているけど、ボクは日本に行くのは初めて。コースではセルヒオの人気がすごくて驚いたし、うれしかった。街歩きを楽しむチャンスはなかったけど、ホテルの近くで寿司もしゃぶしゃぶも食べた。中止になった日は小さなお寺も見ることができて、文化も楽しむことができた。普段の大会よりもずっといろいろなことを楽しめた」

 と、悪天候によって得られた思いがけないオフも、堪能したようだ。

「日本での開催は米PGAツアーの長い間の目標だったが、あらためて日本がゴルフ大国だと分かった。そしてファンが大会をつくってくれることも。日本のファンをとても誇りに思ってほしい」(ボトー氏)

 台風21号の影響による大雨で、大幅なスケジュール変更や、コースコンディションへの不安、そして無観客の中でのプレーと、困難の続いたZOZOチャンピオンシップだが、米PGAツアー関係者は大成功と見ている。来年の開催が楽しみだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年11月26日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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