世界ランキング1位のブルックス・ケプカ、コースの外でも“お騒がせ男”に

7月のWGC-フェデックス招待に続き2018-19シーズン最終戦のツアー選手権でも最終組で優勝を争ったケプカ(右)とマキロイ。二人はライバルなのか!? 写真・Getty Images
7月のWGC-フェデックス招待に続き2018-19シーズン最終戦のツアー選手権でも最終組で優勝を争ったケプカ(右)とマキロイ。二人はライバルなのか!? 写真・Getty Images 【拡大】
 世界ランキング1位、ブルックス・ケプカの周囲が騒々しい。メディアのみならずファンからもバッシングを受けている。ここ数年のツアーの課題であるスロープレーについて率直に批判していたころは、決して悪い印象を持たれていたわけではなかった。

 2017年の全米オープンでメジャー初優勝を遂げて以来メジャー4勝、 今年は全米プロゴルフ選手権で2連覇、マスターズと全米オープンで2位、全英オープン4位とメジャーすべてで活躍したケプカ。その全米プロでの発言が波紋を呼んだ。大会前に、

「メジャーで勝つのが最も簡単だ。メジャーでは出場選手の半分以上が自滅して優勝争いから外れる。残った半分の選手にボクは勝てると分かっているから、精神的に強い」

 と言い放ったのだ。そのためか、2位に7打差と大量リードで迎えた最終日、ダスティン・ジョンソンが追い上げると、ファンはこぞってジョンソンへ声援を送った。2打差で勝利したにもかかわらず、ケプカへは祝福の声ばかりではなかったのだ。

 その言動は、ツアー仲間からも歓迎されているわけではないようだ。選手の投票で決まるプレーヤーズ・オブ・ザ・イヤーに、賞金ランキング1位のケプカではなく、フェデックスカップの年間王者に輝いたローリー・マキロイが選ばれたのだ。

 ともに年間3勝の二人。どちらが選ばれるか注目を集めていたが、マキロイ本人でさえ、

「今年はメジャーに勝っていないし、選ばれるとは思わなかった」

 と、驚く受賞だった。一方で勝利数や賞金ランキング、平均ストロークを独自のポイントで換算するPGA・オブ・アメリカの最優秀選手賞は、ケプカが獲得。メディアはケプカとマキロイのライバル関係をあおった。

 これに対し、今季2戦目としてCJカップに出場したケプカは、

「ボクが米PGAツアーに参戦した5年間、ローリーはメジャーに勝っていない。世界ランキング1位はボク。ライバルとは思っていないし、前だけを見て戦っていく」

 と発言。マキロイの母国・英国でもリスペクトがない、と騒ぎになった。

 ゴルフ以外で注目を集めたこともある。昨秋から減量し2月には10キロも絞ったケプカ。理由は人気スポーツ雑誌の“ボディ特集”に出るためで、誌面では全裸でスイングを披露した。確かに均整の取れた筋肉は美しかったが、「減量がどれほどプレーに影響するか分からないのに、そのために数カ月も犠牲にして減量するなんて信じられない」と、その奇異に映る行動に首をかしげるファンや関係者は多かった。

 すっかり“お騒がせ男”となったケプカ。今季もプレーでは私たちを魅了してほしい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年11月12日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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