渋野日向子が米LPGAツアーに軸足を移すのはいつ?

日本女子オープンでユ・ソヨンと畑岡奈紗と同組でラウンド。渋野日向子は米LPGAツアーでのプレーに興味が湧いただろうか 写真・村上航
日本女子オープンでユ・ソヨンと畑岡奈紗と同組でラウンド。渋野日向子は米LPGAツアーでのプレーに興味が湧いただろうか 写真・村上航 【拡大】
 渋野日向子が米LPGAツアーのスインギングスカート台湾選手権への参戦を発表すると、「“スマイルシンデレラ”の笑顔をもう一度見たいと思っていたファンは、間もなくその願いが叶うだろう」と、すぐさま米国メディアでも大きく取り上げられた。報道は「残念ながら、まだ来季からの米LPGAツアー参戦の気持ちはないようだが、少しずつ世界に目は向いている。それならぜひチャンスを生かすべきだ」と続けられている。

 渋野は8月のAIG全英女子オープン優勝により、来季1年間の米LPGAツアーの出場資格を得た。2011年に全米女子オープンでユ・ソヨンが、14年にエビアン選手権でキム・ヒョージュが、15年全米女子オープンでチョン・インジが、ノンメンバーでメジャー優勝を果たし、翌年から米ツアーで戦っており、ユは17年にロレックスランキング1位になり、ツアーの中心メンバーだ。米メディアが、渋野の来季の米LPGAツアーでの活躍に期待するのも当然だろう。

 米LPGAツアーは距離が長く、硬いグリーン、深いラフや厳しいピン位置と、年々セッティングが難しくなっている。飛距離はもちろん、精度の高いアイアンショットが要求される。さらに、米国内だけでもさまざまな芝の種類のコースがあるうえ、シーズン中は世界中を転戦、世界中の芝質に対応しないといけない。

 当然、すぐに結果が出るとは限らない。現在ロレックスランキングで日本人トップを走る畑岡奈紗も、1年目は苦戦を強いられ予選会に再挑戦しなければならなかった。さらに、日本のツアーより経費がかかるし、特に予選ラウンドではギャラリーがまばらで寂しい思いもする。時差があるため日本のファンからの応援もダイレクトに感じることが難しくなるだろう。

 それでも、今は「日本ツアーに専念する」と公言している渋野が、日本女子オープンで同組でプレーしたユや、日本女子プロ選手権、日本女子オープンで優勝した畑岡のたくましさを目の当たりにして、もっと強くなりたいと米LPGAツアーに興味を持つのは自然なことだ。

 渋野、畑岡と同じ黄金世代の一人、河本結がQシリーズから来季の米ツアーを目指し、今季はルーキーとして米LPGAツアーを主戦場としながらシード獲得に至らなかった山口すず夏も再挑戦する。渋野も来季は日本のツアーを主戦場に一年を戦っても、その気になったときにQシリーズから挑戦すればいいのだが……。

 渋野の米LPGAツアーでの活躍を期待するメディアの一員として、渋野の“心変わり”を待っている。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年11月5日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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