渋野日向子だけじゃない、新人の活躍が目立つ米LPGAツアー

今年新設されたオーガスタナショナル女子アマの栄えある初代チャンピオンに輝いたジェニファー・カップチョ。来季のツアー出場権は確実だ 写真・村上航
今年新設されたオーガスタナショナル女子アマの栄えある初代チャンピオンに輝いたジェニファー・カップチョ。来季のツアー出場権は確実だ 写真・村上航 【拡大】
 渋野日向子がAIG全英女子オープンを制し、沸いているのは日本だけではない。

 ノンメンバーでの勝利で渋野が得たのは、米LPGAツアーの来季1年のフル出場権。優勝会見で渋野は、

「(来年は)日本で戦いたい」と話したが、ツアー側は、

「ヒナコからはまだ権利を行使する、しないの返答はきていない。締め切りの最終戦・CMEツアー選手権までまだ時間があるから、ヒナコの気持ちが変わるかもしれない」

 と、大きな期待をかけている。

 米LPGAツアーは間もなくシーズン終盤のアジアシリーズを迎えるが、渋野だけでなく、今年は新人の活躍が目立っている。

 先日のポートランドクラシックで2位のイエリミ・ノは、同大会にはマンデーから出場権を得て、優勝争いを演じた。米国出身で8月に18歳になったばかりのノは、昨秋からカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への進学が決まっていたが、夏にカリフォルニア州選手権、PGAガールズジュニア、そしてUSガールズジュニアとアマチュアのビッグタイトルを総なめにすると、急遽(きゅうきょ)進路変更し年末にプロ転向した。今年はノンメンバーとして、シメトラツアーや米LPGAツアーで、主催者推薦やマンデーを経て戦っていた。7月のソーンベリー・クリークLPGAクラシックでも優勝争いに加わり、注目が集まった矢先の今回の活躍だ。

 UCLA在学中にプロ転向した、タイ出身の19歳、パティ・タバタナキットの活躍も目立っている。4月のオーガスタナショナル女子アマ選手権を辞退し、同週のANAインスピレーションにアマチュアとして出場して26位タイ。プロデビュー戦として全米女子オープンを選んだ。以降はシメトラツアーに参戦し、8試合で3勝を挙げ賞金ランキングは現在2位。ソーンベリー・クリークLPGAクラシックでは、最終日にコースレコードの61をマークする爆発力も発揮した。シメトラツアーの賞金ランキング10位までは来季の米LPGAツアーの出場権が得られるため、タバタナキットは来季は米LPGAツアーが主戦場となる。

「プロになってから3カ月、ここまでできたことは信じられない。とにかく目の前のやるべきことをやって、未来につなげたい」

 すでにルーキーとして活躍しているのが22歳の米国出身、ジェニファー・カップチョだ。昨秋、Qシリーズで2位に入り米LPGAツアーの出場権を獲得したが、4月のオーガスタナショナル女子アマ選手権の優勝を待って、5月にプロ転向。以降12大会に出場して6試合で予選落ちと粗さも目立つが、賞金ランキング39位と来季の出場権を確実にしている。

 こんな新人たちに渋野が加わったらどんな戦いをするのか、想像してみるのも楽しい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年10月1日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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