2年連続未勝利に終わった松山英樹が、それでも明るい表情だったワケ

全英オープンで2年連続の予選落ち。今年もメジャー制覇は達成できなかった松山だが、シーズンを明るい表情で終えた 写真・村上航
全英オープンで2年連続の予選落ち。今年もメジャー制覇は達成できなかった松山だが、シーズンを明るい表情で終えた 写真・村上航 【拡大】
 松山英樹が、米PGAツアー本格参戦6年目となった2018-19シーズンを2年連続の未勝利で終えた。

 われわれが“悲願”と期待し、松山自身も最大の目標に置いているメジャー優勝は、今年もかなわなかった。マスターズ32位タイ、全米プロゴルフ選手権16位タイ、全米オープン21位タイ、そして全英オープンでは2年連続の予選落ちを喫した。

 それでも松山は、

「昨年と全然違う。今年は格段によくなった部分があったから」

 と、最終戦の後、納得の表情を見せた。

 未勝利とはいえ、成績は決して悪いものではない。6年連続で最終戦のツアー選手権に出場し、年間ポイントレースのフェデックスカップは9位で17年に続く2度目のトップ10入りを果たした。獲得賞金は333万5137ドル。BMW選手権とファーマーズ・インシュランスでの3位タイ、メモリアルトーナメントの6位など、24試合に出場して7試合でトップテンに入った。

 18-19シーズンは、スケジュールの変更に伴い、終盤は6連戦というハードなスケジュールで戦うことを強いられた松山だが、その中で自身が目指しているショット、パットに近づいている感触を得た。プレーオフ2戦目のBMW選手権の3位、最終戦でも総合優勝のチャンスをつくるなど、確実に好プレーが出るようになった。

「昨年1年間はスイングもパッティングも悩んで、うまくいかない期間が長かった。今年は初めから徐々によくなっているのに、安定してこないというか、きっかけが何か分からないまま過ごした1年だった。でも先週と今週で、ちょっとしたきっかけが見つかった」

 それが松山に笑顔をもたらした。

 松山が最も大きく変えたのはパッティングだった。4月のマスターズ後に、どっしりと幅広かったスタンスを狭くしたのだ。

「いろいろな人にアドバイスは受けているので、それを自分の中でどう消化してプラスにしていくか。ショットにもいえることだけど、いいときの状態は確実に上がってきているので、その状態をどうやってキープさせてプレーできるかだと思う」

 最終戦を終え、緊張から解き放たれると「日本に帰るぞー!」と叫んだ松山。連戦の疲れは想像以上だったのだろう。

「今シーズンは、あっという間だった。体は少し休めないといけないけど、頭の中はやりたいことがたくさんある。自分の納得のいくショットは分かるようになってきたので、あとはそれを打てる精神力もそうだし、体力もそうだし、そこを磨いていけば次のシーズンは楽しみな1年になるんじゃないかな」

 間もなく開幕する19-20シーズン。松山の初戦は9月26日開幕のセーフウェイオープンの予定だ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年9月24日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ