次に初優勝を遂げる黄金世代の選手は? 高橋彩華に注目

愛らしいぽっちゃりとした容姿と「ラーメン3杯はいける」と豪語する大食いから、女子ツアーの水卜麻美(日本テレビアナウンサー)と呼ばれている浅井咲希が、CATレディス2019で優勝し、1998年生まれの黄金世代の優勝者は9人となった。

AIG全英女子オープンで世界を驚かせる優勝を遂げた渋野日向子をはじめ、次々に現れる黄金世代の実力者たち。次に優勝杯を手にする黄金世代の選手は誰か?

ニトリレディス(8月29日~9月1日/小樽CC)で初日2位、2日目1位タイで予選を終えた高橋彩華は有力候補だ。

今季前半戦は予選落ちを繰り返していた高橋だが、ニチレイレディス(6月21~23日/袖ケ浦CC新袖C)で初優勝にあと一歩まで迫っている。プレーオフに進出したが、2017年賞金女王の鈴木愛に惜しくも敗れたのだ

「悔しい気持ちはあります。次はプレーオフをしないで勝てるように頑張りたい」と、高橋は振り返る。

そして、「ショットはよくなってきているので、パッティングがよくなれば優勝のチャンスはつくれると思います。同世代の選手が勝つと嬉しい気持ちはあります。早く自分も初優勝したいとは思います。でも焦りすぎても自分のゴルフができなくなる。考えすぎないようにして、自分のゴルフを淡々とやっていきたいです」と、続けた。

考えすぎ……。高橋は考えすぎて、イップスにはまり込んだ経験があるのだ。それだけに考えすぎにはナーバスだ。イップスのきっかけは2016年、アマチュア時代に出場したヨネックスレディスだった。

「50センチのパットを外してしまったんです。そのときにいろいろと考えすぎてしまいました。入らないときもあるさ、と気にしなければよかったんだと思います。でも私、少し完璧主義のところがあるから……」と、高橋。

たった50センチの絶対に外さないと思ったパットを外し、「なぜ」を考えているうちにいつの間にか体が動かなくなってしまったのだという。その後、クロスハンドグリップを試したり、クロウグリップに挑戦したり。今季はワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップからクロウグリップで握っている。
高橋彩華は右手の感覚を殺してストロークするクロウグリップを採用している
高橋彩華は右手の感覚を殺してストロークするクロウグリップを採用している 【拡大】
考えすぎは鬼門となる。失敗は成功の母。失敗を経験することは大きな成長の力になるが、考えすぎると怖さを感じ臆病さを生むことにもつながる。恐れの気持ちは、ゴルフにおいては鬼門となって目前に立ちはだかるときが少なくない。

予測不安を生む考えすぎるという思考回路は、己ではなかなか止めることができないものだ。行動を変えることをきっかけに、思考を変えていくしかない。

「パッティングのルーティンを変えました。以前は四方八方から傾斜をチェックしラインを読んでいたのですが、今は後方からラインを確認したら傾斜チェックは横からするだけにしました。情報量を減らして、考えすぎないようにしました」

高橋は着実にイップス克服の道を歩んでいる。

「ニトリレディスは今年3回目ですが、これまではコテンパンにやられました。昨年も一昨年も、83を叩いた日があります。今年は初めてアンダーパーで回れました。大きな自信になったと思います」

ニトリレディス予選2日間を終えて、トップタイで決勝2日間に進出した。高橋は初優勝への道を前に前に進んでいる。

「今年は新たな自分で小樽CCに帰ってこられました」と笑顔で話したように、高橋が自信に満ちた笑顔で優勝杯を掲げる日が来ることを待ちわびたい。

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