フィーバーの渦中にいるシブコを石川遼が気にかけている

連日の取材攻勢、続々と集まるギャラリー、テレビのワイドショーでも毎日取り上げられているAIG全英女子オープンで優勝を遂げたスマイルシンデレラこと渋野日向子。今、シブコに日本中が熱狂している。いつまでこのフィーバーが続くのか分からないが、自身も日本中の視線を集めた経験のある石川遼が、その渦中の人、シブコを気にかけていた。

「渋野さんとはまだ直接お会いしたことはないと思います。全英女子オープンは見ていないんですが、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの初優勝はテレビで見ていました。パッティングがスゴかったですね。いい選手だと思いました。それにしても短期間にあれだけギャラリーが増えることは、そうそうないと思う。ゴルフ界にとっては素晴らしいことですが……」
日本ツアー2勝目を挙げた資生堂アネッサレディスオープンでの渋野日向子。この後にAIG全英女子オープン優勝という快挙を成し遂げた
日本ツアー2勝目を挙げた資生堂アネッサレディスオープンでの渋野日向子。この後にAIG全英女子オープン優勝という快挙を成し遂げた 【拡大】
石川が日本中から注目されたのは15歳のときだった。アマチュアながらツアーで優勝を遂げ、プロに転向。ハニカミ王子の愛称で呼ばれていた。奇しくも、ハニカミとスマイルは笑顔でつながっている。

「ボクのときは15歳でした。20歳の大人である渋野さんとは違います。15歳は本当に子ども。何を聞かれても、まったく気になりませんでした。それにアマチュアでツアーに勝ったボクと、男子でも成し遂げていない海外メジャーでの勝利は別格です」

自分のときとは比較にならないことを強調した石川。それだけにシブコフィーバーの熱狂ぶりが気になる様子。

「あの頃は大変でしょってよくいわれたんですけど、15歳の子どもだったんで本当に何も気にしていませんでした。周りは気にしていたようですが……。渋野さんは大変だと思います。考えなくちゃいけないことは増えると思います。ただ白いボールを追いかけているだけではなくなりますから」

15歳当時は気になっていなかったという石川だが、本音では疲れを感じていたのではないだろうか。当時の取材陣やギャラリーの熱烈ぶりを思い浮かべると、石川が混乱したこともあったであろうとは想像できる。それでも石川は成長の階段をしっかりと着実にのぼってきた。

「渋野さんは今、プロゴルファーとしてというより一人の人間として注目をされている。渋野さんの人格にファンになる人が増えているようにも思います。それだけに渋野さんを目指す、うらやましがっているジュニアの子どもたちがいることを忘れないでほしい。ボクもそれを忘れたくないといつも思っています。人の思いはボールに乗っかるんです」

と、まだ会ったことのないシブコにエールを送った石川。そして最後に笑いながら言っていた。「食べているものでボクは注目されなかったな。ちょっと悔しいですね」、と。

石川ははっきりとは言わないが、シブコの現状を心配しているのは確かだと思う。自分自身も経験してきたフィーバーだけに、人ごとではないのだろう。石川が自らの経験をシブコにアドバイスする機会があれば、彼女の助けになるのは間違いない。そんな機会が訪れることを、そしてシブコが日本中の視線に圧迫されることがなくさらなる成長を続けることを願いたい。
腰痛に悩まされながらも今季日本プロゴルフ選手権大会で劇的な逆転優勝を遂げた石川遼。6週間のオープンウィーク中はトレーニングに励み、「試合がない状況でベストな準備はできた。客観的に自分のゴルフを見つめ直せるいい期間だった」と、石川。後半戦最初の試合、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップでは堂々の首位発進だった。
腰痛に悩まされながらも今季日本プロゴルフ選手権大会で劇的な逆転優勝を遂げた石川遼。6週間のオープンウィーク中はトレーニングに励み、「試合がない状況でベストな準備はできた。客観的に自分のゴルフを見つめ直せるいい期間だった」と、石川。後半戦最初の試合、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップでは堂々の首位発進だった。 【拡大】

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ