デシャンボーのスロープレーに選手が不満、ついにツアーが撲滅に動き出す

ザ・ノーザントラスト2日目のスロープレーでSNSが大炎上したブライソン・デシャンボー。“ボクは歩くのが速い”と弁明 写真・Getty Images
ザ・ノーザントラスト2日目のスロープレーでSNSが大炎上したブライソン・デシャンボー。“ボクは歩くのが速い”と弁明 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーのプレーオフ第1戦、ザ・ノーザントラストの第3ラウンド後、ブライソン・デシャンボーは、多くのメディアに囲まれた。理由は前日のデシャンボーのスロープレーが原因で、SNSが大炎上したことだ。

 デシャンボーはこれまでも度々スロープレーが問題となってきたが、今回はファンだけでなく他の選手たちからも不満が噴出していた。

 2日目、10番ホールからスタートしたデシャンボーの16番パー4で約70ヤードの第2打は、ネット中継で「ほぼ真っすぐで、エッジからピンまでは十分距離がある」と解説者がいうように、さほど難しいショットではなかった。ところが、このショットに3分以上をかけたことで、「みんな昼寝が必要だろ。長すぎて全部アップできない」と、ツイッターに書き込まれた。さらにひどかったのは8番ホール。2メートルのパットを打つために、なんと2分20秒をかけた。ヤーデージブックを見ながらライン上を行ったり来たり、同伴競技者のジャスティン・トーマスとトミー・フリートウッドが待ちくたびれる姿も映し出された。

 これに、多くのプロが反応。

「これは今すぐやめさせなければいけない。放置したらゴルフ界の恥だ」(リッチ・ビーム)

「あんなに時間をかけたのに、2カップも外している」(ルーク・ドナルド)

「トミーとジャスティンを見ろよ。うんざりしているじゃないか。このスロープレーは他の選手に配慮しない、自己中心的なものだ」(エディ・ペパレル)

 と、ツイッター上で批判した。

 これに対しデシャンボーは、

「遅いのは僕だけじゃない。あのショットに時間がかかったのは事実だが、ほとんどのショットは40秒以内に打っている。それにボクは歩くのが速い。WGCで一緒にプレーしたジェイソン・デイのプレーを見たか。キャディのスティービー(スティーブ・ウイリアムス)との話が長くて、ものすごく遅かった」

 と、具体的な名前まで挙げて反論した。

 しかし、同伴競技者だったトーマスは、

「たとえ歩くのがどれだけ速くても、彼は自分の番がくるまで準備を始めないから同じだ」

 と、デシャンボーの言い分をさらに否定した。

 そしてこの騒動を受け、ついにツアーが動き出した。最終日に「スロープレーの規定を見直す」と発表、詳細は今後話し合われるが、

「これまでは前の組から遅れていなければスロープレーの対象にならなかったが、今後はショットリンク(一打速報)のテクノロジーを利用、一打のタイムを重視する」

 という。これまでも度々議論されてきたが、有効な策が施されなかったスロープレー問題。ようやくツアーが本気で取り組むか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年9月3日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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