早くも頭角を現している新人4人が、ツアーを席巻する存在を目指す

プロ転向3戦目で初優勝を遂げたマシュー・ウルフ。NCAAと同年にツアー優勝したのは、ベン・クレンショーとタイガー・ウッズに続き3人目 写真・Getty Images
プロ転向3戦目で初優勝を遂げたマシュー・ウルフ。NCAAと同年にツアー優勝したのは、ベン・クレンショーとタイガー・ウッズに続き3人目 写真・Getty Images 【拡大】
 毎年6月に開催されるトラベラーズ選手権は、開催時期が全米オープンの直後のため、アマチュアとして全米オープンを戦った後プロ転向する選手を中心に、新人にスポンサー推薦を与えていることで知られる。

 今年の4人は早くも頭角を現している。

 現在最もセンセーショナルなのは米国出身、20歳のマシュー・ウルフ。オクラホマ州立大学出身で、5月末に全米大学体育協会(NCAA)1部で個人優勝を果たしてプロ転向、3試合目の3Mオープンで早くも初優勝を遂げた。始動前に一度左腰をターゲットに向ける、ユニークなスイングでも注目を集めている。「人生が変わる勝利だった」と来季から2年のシード権を獲得し、マスターズにも招待される。ちなみにNCAAタイトルと同年にツアーで勝ったのは、ベン・クレンショー、タイガー・ウッズに次ぐ3人目だ。

 ノルウェー出身の21歳、ビクター・ホブランドはウルフと同じくオクラホマ州立大学出身。世界アマチュアランキング1位も獲得、マスターズ、全米オープンのメジャー2試合でローアマを獲得し、次週のトラベラーズ選手権でプロデビューを果たした。同大会は54位タイに終わったが、次戦のロケットモーゲージクラシック、翌週の3Mオープンはともに13位タイ、4戦目のジョンディアクラシックは16位タイと実力を発揮している。テンポラリーメンバー(昨季のフェデックスポイント150位相当のポイント)には届かなかったが、残り1試合、レギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権に参戦することが決まっており、上位に入れば入れ替え戦に挑戦することなく来季のシードを獲得できる。

 ウルフが優勝した3Mオープンで1打及ばず2位タイに終わったのがコリン・モリカワ、22歳だ。米国籍だが父が日系三世、母が中国人のモリカワ。カリフォルニア大学バークレー校を卒業し、RBCカナディアンオープンでデビューした。18年に世界アマチュアランキング1位になったこともある逸材で、ジョンディアクラシックでも4位タイに。レギュラーシーズン終了時にフェデックスポイント125位以内にとどまれば、来季からツアーメンバーとなる。

 最後の一人はジャスティン・サー、22歳の米国人だ。南カリフォルニア大学を卒業しメモリアルトーナメントでプロデビュー。左手首を痛め、最初の3試合は予選落ちしたが、バラクーダ選手権にも参戦予定で、巻き返すチャンスは残されている。

 大学時代に切磋琢磨した同世代のライバル4人。ジョーダン・スピースとジャスティン・トーマスのように、世界一を争い、人気を得てツアーを支える存在になれるか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年8月6・13日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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