エビアン選手権&全英AIG女子オープン 畑岡奈紗 メジャー2連戦 勝機をつかめるか

メジャー2連戦に挑む畑岡奈紗
メジャー2連戦に挑む畑岡奈紗

◆自分に期待をかけすぎた。次はフラットな気持ちで

今季女子メジャー最後の2戦、エビアン選手権(7月25~28日・フランス)とAIG全英女子オープン(8月1~4日・英国)の連戦がまもなく開幕する。エビアン選手権のメジャー昇格は2013年。以来メジャー最終戦として9月に行われていたが、今年は6年ぶりに7月の開催となった。アルプスを望むレマン湖半にある同コースは、ヨーロッパの避暑地ならではの華やかさが戻り、より一層白熱した戦いが期待される。一方、AIGという新しいタイトルスポンサーを迎えた全英女子オープンは3年ぶりにロンドンから北へ約1時間のウォバーンGCが舞台だ。

連戦となり日本からも遠征しやすくなったのかもしれない。米ツアー組の畑岡奈紗、横峯さくら、上原彩子に加え、鈴木愛、比嘉真美子、初出場のアマチュアの安田祐香は2連戦となる。全英には勝みなみ、渋野日向子が初出場、そして、上田桃子も帰ってくる。

見どころは、まず米ツアーを主戦場として戦う畑岡奈紗、20歳だ。今季は3月に起亜クラシックを制し、早々に米ツアー通算3勝目を挙げると、5月のピュアシルク選手権、6月のメイヤークラシックで2位に入るなど、強さを見せる。一方で、メジャーはANAインスピレーションは39位、全米女子オープンはまさかの予選敗退。メジャー3戦目のKPMG全米女子プロ選手権は14位と、思うような成績が残せていないのが現状だ。要因の1つにはメジャー前週に優勝、もしくは優勝争いの好成績を挙げたこと。周囲はメジャー制覇へと盛り上がるし、自分にも期待をかけてしまう。

「それは自分でも感じていて、調子がいいので期待が高すぎるというか。ボギーが先行すると、ちょっと違うなって」と、逆に焦りに変わったのだろう。だからこそ「フラットな気持ちで臨みたい」と、メンタル面を強調した。

KPMG全米女子プロを制したのは、畑岡の盟友で22歳のハンナ・グリーン(豪州)。最終日に大会最少スコアの「65」を出した畑岡は14位。優勝争いには及ばなかったが、ハンナの優勝はグリーンサイドで見届けた。ハンナとはジュニア時代にアジア太平洋女子選抜などでチームメイトとしてプレーした仲。そんなハンナが前年覇者のパク・ソンヒョンを振り切って勝利する姿を眩しそうに見つめていた畑岡は、祝福のウォーターシャワーをかけながらも「次こそは私が……」と、思いを深めたに違いない。

エビアン選手権、全英女子オープンともに2度目の出場。昨年の全英では「リンクスコースは大嫌い」と完敗だったが、今年のコースはリンクスではないのは畑岡にとって朗報だろう。6月は4連戦でショットの調子を上げたが、終盤には疲れも出た。1週間のオフに「もう一回、体をリセットする意味でしっかりトレーニングしてメジャーに臨みたい」と話していた。その爆発力には最後の最後まで期待できそうだ。


◆日本人選手を迎え撃つ世界のトップランカー

日本ツアーからは今季3勝を挙げ、絶好調の鈴木愛に注目したい。エビアンに戻るのは11年ぶり。といっても、前回の参戦はエビアンジュニア大会で鈴木は14歳だった。「コースは変わっているかもしれないけれど、初めて出た海外の試合。すごく思い出に残っている」と感慨深い。心配されるのは体調だが、「体は痛いところばっかりだけど、ゴルフの調子自体は悪くない」と自信は失っていない。3年前の全英にも出場し、コースを熟知。「すごくわくわくしている」と興奮するから、実力発揮のチャンスだ。

また、4月のオーガスタ女子アマチュア選手権で3位と大活躍したアマチュアの安田祐香も注目したい。エビアン、全英と2大会に出場。安田にとってのメジャーデビュー戦だ。「海外のコースはたくさん回ってきました。いろいろな攻め方もナショナルチームで習ったし、それを生かせると思う」と、18歳は瞳を輝かせる。

そして、3年ぶりに上田桃子が全英に帰ってくる。「久しぶりの全英。自分の技術がどこまで通用するのか、しっかりチャレンジしたい」と意気込みを見せる。

さらに21歳の勝みなみも全英に初出場。5月に初出場した全米女子オープンでは22位と健闘。難コースでその力を発揮できたのは「とにかく今を楽しみたい」と、のびのびとプレーしたことだった。「向こうに行っても、笑顔で楽しく自分のゴルフができれば、結果はついてくる」と持ち前の明るさで勝負する。

彼女たちが挑む世界のトップランカーたちは、世界ランキング1位のパク・ソンヒョン、ANAインスピレーションでメジャー初勝利を遂げたコ・ジニョンら韓国勢の勢いを止めることができるか。さらにレキシー・トンプソン(米国)も今季1勝で、2位が3回と復調。ジェシカ&ネリーのコルダ姉妹も調子を上げている。メジャー2勝目を目指すブルックス・ヘンダーソン(カナダ)も手強い存在だ。

この真夏の2週間は、女子ゴルフでもっともエキサイティングな戦いは見逃せない。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ