ドナルド・トランプ氏の、そして米国大統領のゴルフ

昨年は自身が所有するスコットランドのターンベリーを訪れた。プライベートとはいえ、このときも物々しい警備の中でラウンド 写真・Getty Images
昨年は自身が所有するスコットランドのターンベリーを訪れた。プライベートとはいえ、このときも物々しい警備の中でラウンド 写真・Getty Images 【拡大】
 令和初の国賓として来日した米国大統領のドナルド・トランプ氏が、内閣総理大臣の安倍晋三氏と青木功とともにゴルフをしながら談笑する姿は、米国でも大々的に報じられた。安倍首相とのラウンドは5度目だが、ヘリコプターでコースに到着する様子から、カートに乗り込む姿、パットまで細かく報じられた。

 トランプ氏のゴルフ好きは広く知られるが、2017年1月20日の就任以来、約2年4カ月でのラウンド数は実に191回、就任1年目は80ラウンドだったという。

 トランプ氏は世界中に、建設中のものを含めて19のゴルフコースを所有している。12が米国内、スコットランドに二つ、ドバイに二つ、アイルランドに一つ、近くインドネシアに二つオープンする予定だ。最もよく訪れるのが、安倍氏が最初に一緒にプレーした、フロリダ州ウエストパームビーチのコース。冬の間はほとんど温暖なこのコースでプレーする。また、ホワイトハウスに近いバージニア州のトランプナショナルGCもお気に入りだ。

 トランプ氏の日々のプレーは、外交よりはプロゴルファーやセレブたちとのプライベートラウンドが中心だ。タイガー・ウッズやローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、ジャック・ニクラス、ジャスティン・トーマス、ブライソン・デシャンボー、レクシー・トンプソンといった面々がラウンドを共にした。

 さて、大統領がゴルフコースに向かうとなると、当然厳重なセキュリティが必要となる。警備にかかった金額は2年4カ月で約1億ドルだと米メディアが報じている。

 その内訳はシークレットサービス、大統領専用機のエアフォースワンからの移動費、コースが海に面していたときの湾岸警備隊の出動費用など。シークレットサービスが乗るカート代だけでも1年間で37万ドルだという。これらがすべて税金で賄われるのだから、当然、世間から非難の声も上がる。

 しかし、ゴルフが好きな大統領は、トランプ氏だけではない。前大統領のバラク・オバマ氏は、就任8年間で333ラウンドをプレーした。年間約40ラウンドとトランプ氏の半分だが、トランプ氏は以前「こんなにゴルフをするなんて信じられない!」と、ツイッターで批判をしたことがある。

 歴代大統領で最もゴルフ好きといわれるのは、第28代トーマス・ウッドロウ・ウィルソン氏で、8年間の在職中になんと約1200ラウンドもしたそうだ。第34代ドワイト・デビッド・アイゼンハワー氏は約900ラウンドといわれている。

 相変わらず周辺は騒々しいトランプ氏だが、安倍氏とのゴルフでは実り多い話ができたと願うばかりだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年6月18日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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