3連戦でドライバーショットが復調、強い松山英樹が帰ってきた!!

ドライバーショットの復調が全米プロでの久しぶりの好感触につながった。全米オープンが楽しみだ 写真・Getty Images
ドライバーショットの復調が全米プロでの久しぶりの好感触につながった。全米オープンが楽しみだ 写真・Getty Images 【拡大】
 今季メジャー第2戦、全米プロゴルフ選手権はブルックス・ケプカが圧倒的な強さで2連覇を達成したが、松山英樹も久しぶりにメジャーで存在感を示した。

 最終日のスタート時、松山は首位と8打差と大きく開いていたが、2位グループとは1打差。ケプカが崩れれば優勝争いは混沌とする状況だった。

「天気が荒れてケプカも落とすんじゃないか、チャンスはあると思いスタートしました」

 結果は77とスコアを崩し16位タイに終わったが、

「久しぶりに(トップと)近い位置でプレーして、差はあったけど優勝争いの雰囲気を味わうことができました。こういう位置で、どんどんやっていけるようにしたい。3つ4つ伸ばせばいい勝負はできたんじゃないかと思ったけど、それができなくて残念です。5番でダブルボギーを打って、トップとの差を考えると、ちょっときついな……と思うと、なかなか気持ちも持ち上げていけなくて、その後は悪いほうへばかりいってしまいました」

 松山の復調の理由は、なんといってもドライバーショットだ。今回は、いつものようにメジャー前週も試合を休まず、3連戦で臨んだのだが、その中で、マスターズで崩してしまったドライバーの調子を取り戻したのだ。

 マスターズの後、松山は2週間オフを取り、一度日本に帰国してからフロリダであまりゴルフをせずに過ごしたという。そしてウェルズファーゴ選手権で復帰したのだが、このときはショットの精彩を大きく欠いていた。

「根本的なスイングがずれている。うまくできていたものがマスターズでおかしくなって、今のままじゃダメだと思っていろいろとチャレンジしている」

 初日を終えてから練習場で4時間以上スイング矯正器も使って徹底的に打ち込み、ドライバーのシャフトも替えるなどギアも調整した結果、「きっかけみたいなものが見つかってきた」という。

 成果が出たのは翌週のAT&Tバイロン・ネルソンだ。フェアウェイが広いコースだったが、2日目は一度もフェアウェイを外さず、

「100パーセントはないけれど、ミスも少なかった」

 と、自信を取り戻した。

 そして臨んだ、全米プロ。

「ドライバーショットの曲がり幅がだいぶ収まってきているのが、フェアウェイキープにつながっているのだと思います。明日はいい感覚でもラフに行ってしまうかもしれないけど、こうして少しずつ結果に表れてきていますから。少しゆっくりして、よかったものをしっかりと持続したいです」

 もう一つの課題であるパッティングは、相変わらず調整が続いているが、こちらも少しずつよくなっているという。あっという間に全米オープンがやってくる。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年6月11日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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