40歳を超えてなお活躍を続ける鉄人たち。タイガー・ウッズに第2の全盛期はあるか

飛距離は少しだけ落ちているが、パーオン率は1位。ウッズの第2の全盛期に期待がかかる 写真・岩本芳弘
飛距離は少しだけ落ちているが、パーオン率は1位。ウッズの第2の全盛期に期待がかかる 写真・岩本芳弘 【拡大】
 タイガー・ウッズが43歳で完全復活を遂げたことは、ゴルフ界のみならず、スポーツ界でケガや故障を抱えた人たちに、復活という希望を与えただろう。

 最大の期待は、これからウッズが第2の全盛期を迎え、サム・スニードの82勝、さらにジャック・ニクラスのメジャー18勝の記録を塗り替えるか、ということだろう。

 これまでの米PGAツアーの最年長優勝は、1965年に52歳10カ月8日でグレーターグリーンズボロオープンを制したサム・スニード。比較的近いところでは、2015年に51歳4カ月10日のデービス・ラブIIIがウィンダム選手権で勝っている。

 40歳を過ぎてから全盛期を迎えた選手もいる。ビジェイ・シンは40歳を超えてから22勝を挙げ、41歳のときにツアー9勝するなど、キャリア34勝の半分以上が40歳を超えてからだ。

 現在、48歳のフィル・ミケルソンも活躍中だ。今年2月にAT&Tペブルビーチプロアマでツアー通算45勝目を挙げ、「今がキャリアのベストだ」という。

「スイングスピードを上げたい、と約9カ月ずっとトレーニングを積んできた。最新のテクノロジーを使った、スピードを上げることに特化した内容にしたら、3~4カ月前に突然、時速5~6マイル(秒速約2~2・7メートル)上がった」(ミケルソン)

 今季のミケルソンの平均飛距離は305.5ヤード(5月13日現在)。「この飛距離があれば若い選手と十分対等に戦える」と自信を見せる。全米オープンで優勝すれば、キャリアグランドスラムの達成、さらにメジャーの最年長勝利となる。

 一方、ウッズのスイングスピードは、ツアー選手権で5年ぶりに優勝した昨年秋と比べると、実は落ちている。ウッズは、「スピードは落ちているが、ボクの飛距離は伸びている」

 という。実際は平均で昨季より3ヤード落ちているのだが、3月に首に痛みが出たこともあり、ウッズにとってはこのスピードが現在の体に適しているのだろう。パーオン率がツアー1位で、ショットの精度が現在のウッズの強みだ。

「ボクはたくさんのジュニアに影響を与えてきたかもしれないが、今は多くの中高年に影響を与えたい。ボクがプロになったころは、まだ誰もトレーニングなんてしていなかった。ジムで会うのはビジェイだけ。でも今の選手はみんなトレーニングで自分の体をケアする。それはとても重要で、だからこうして長くプレーすることができる。フィルでさえ鍛えているのだから(笑)。これから40代、その先の50代も、まだまだトップのパフォーマンスを続けていきたい」(ウッズ)

 ウッズの2度目の黄金期、これから本当にやってくるのかもしれない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年6月4日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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