一ノ瀬優希 気持ちも装いも新たに迎えた復帰戦

熊本空港カントリークラブで開催されているKKT杯バンテリンレディスオープン。

昨年末に今シーズンのツアースケジュールが発表された時点では、放送権を巡る問題で中止となっていたが、その後、主催の熊本県民テレビと日本女子プロゴルフ協会の再協議を経て開催が決まった大会だ。

熊本はゴルフが盛んな地域。熊本出身のプロたちがこぞって出場する大会だけに熊本県民の注目度は高く、開催決定を喜ぶ声は大きかった。そんな今大会で、今シーズンの自身の開幕戦を迎えた熊本出身のシード選手がいる。一ノ瀬優希だ。

一ノ瀬は今年2月に左肩を痛め、今季開幕戦から欠場を強いられていた。痛めた左肩は固定することを余儀なくされ、スイングすることはもちろんトレーニングもパッティングもドクターストップがかかっていた。

「地元熊本で開催されるKKT杯バンテリンレディスだけは、どうしても出場したいと思っていました。完治はしていませんが、間に合ってよかったです」と、試合前に笑顔で語っていた一ノ瀬。

3年前に震度7の地震が熊本を襲った。KKT杯バンテリンレディス初日の前夜だった。熊本には甚大な被害が出て、大会は中止された。それから、多くの熊本出身の選手が復興に寄り添い続けてきた。一ノ瀬も、その一人だ。それだけにこの大会には強い思い入れがある。

「熊本にはゴルフが大好きな人が多いんです。私を応援してくれる人たちも、すごくバンテリンレディスを楽しみにしています。ケガはケガ、気持ちを切り替えてショットに集中します。復帰戦がこの大会で迎えられて、本当によかった」と、一ノ瀬。

気持ちを新たに復帰戦を地元で迎えた一ノ瀬。一ノ瀬には新たなものがもう一つあった。フットジョイのレディスゴルフウェア<FJゴルフレジャー>との着用契約だ。フットジョイが日本女子ツアーの選手と着用契約をするのは、これが初めて。

日本女子ツアーで初めてフットジョイと着用契約をした一ノ瀬優希。「軽くて動きやすい。一度袖を通したら、脱ぎたくなくなるような着心地です」と、一ノ瀬
日本女子ツアーで初めてフットジョイと着用契約をした一ノ瀬優希。「軽くて動きやすい。一度袖を通したら、脱ぎたくなくなるような着心地です」と、一ノ瀬 【拡大】
<FJゴルフレジャー>はゴルフマインドなアスレジャーがテーマ。アスレジャーとは、アスレチックとレジャーを組み合わせた造語で、米国西海岸やニューヨークでヨガのウェアの進化形として流行り始めたもの。体を動かすアスリートの要望に応え、街着としても活用できるデザインが特長だ。

「女性のゴルフウェアというと、最近は派手で奇抜なデザインのものをよく見かけます。コースで華やかに目立ちたいという思いもあるでしょうから、それはそれで楽しいと思います。でも、コースの行き帰りや、街着として着られるかというと、少し恥ずかしい感じもありますよね。<FJゴルフレジャー>はシンプルなデザインで着心地がスゴくいいから、プレーするときだけじゃなく普段着としても着やすいんです」と、一ノ瀬。

米PGAツアーでフットジョイのウェアは高い着用率がある。そのパフォーマンスの信頼度は高い。そのうえで街着としても着られるデザイン性。プロの戦闘服として、一ノ瀬のこれからの活躍を応援するウェアになるのは間違いのないところだ。

装いも気持ちも新たに試合に臨んだ一ノ瀬だったが、残念ながらケガは癒えていなかった。初日の成績は6オーバーで98位タイ。

左肩を負傷し固定していたことで、一昨年に受傷した左親指つけ根にも痛みが出ていた。左親指つけ根は、痛みをこらえてプレーを続けているうちにヒビが入ってしまったところだった。本来なら、復帰戦はまだ先の試合になっていただろう。でも、一ノ瀬は地元熊本での復帰を決意した。強いまなざしでプレーする一ノ瀬の表情から、後悔はいっさいうかがえない。それだけ強い思いがあるのだ。

熊本市の中心にそびえる熊本城も地震で大きな被害を受けたが、今年10月の特別公開に向けて急ピッチで復興が進んでいる。大天守の石垣の積み直しも完了し、その勇壮な姿を取り戻しつつある。

一ノ瀬の次戦はまだ決まっていないようだが、復興する熊本城のように本来の力強いショットを取り戻した完全復帰を見守りたい。

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