さながらミニマスターズのようだった第1回オーガスタナショナル女子アマ

細部までマスターズのような雰囲気のオーガスタナショナル女子アマ。スケジュールの調整を願うところだ 写真・村上航
細部までマスターズのような雰囲気のオーガスタナショナル女子アマ。スケジュールの調整を願うところだ 写真・村上航 【拡大】
 今年が第1回となるオーガスタナショナル女子アマチュアは、世界中から72人のトップアマチュアが招待を受け開催された。3日間大会の予選2ラウンドは、近隣のチャンピオンズリトリートGCで行われ、上位30人がオーガスタナショナルGCでの18ホールの決勝へと進んだ。

 米PGAツアーのメジャー、マスターズの会場として知られるオーガスタナショナルGCは、創設以来80年間、女性には門戸を閉ざしていた。初の女性会員が誕生したのは、わずか7年前のことだ。

 大会は、さながらミニマスターズと感じさせるものだった。予選ラウンド開幕前夜には、出場選手全員がオーガスタナショナルGCでの晩餐へ招かれた。正門からマグノリアレーンを通り抜けてクラブハウスへ入り、メンズロッカールームやマスターズチャンピオンのロッカー、そしてアマチュア選手がマスターズ期間中に滞在することができる“クロウズネスト”に案内された。マスターズグッズを売るショップも特別にオープンし、クラブハウスでの晩餐会は、「マスターズのチャンピオンズディナーのよう」(ジェニファー・カップチョ)と、華やかなものだった。

 そして最終日は、ナンシー・ロペス、アニカ・ソレンスタム、ロレーナ・オチョア、パク・セリの4人のレジェンドによる“オナラリースタート”が行われた。

「こんな日がくるとは夢にも思わなかった。女子ゴルフにとって本当に素晴らしい日になる」(ロペス)

 コースは全長6365ヤード。マスターズよりも約1000ヤード短く、グリーンはマスターズよりも軟らかいセッティングだったが、風が吹いた午後は乾いてスピードが増し難易度が増した。

 観客も最終日には2万人が入場したという。これはマスターズの練習日の約3分の2で、18番グリーンは大観衆が取り囲んだ。二つのパー5の13番と15番で2オンが狙える、バックナインでドラマチックな戦いが起こる展開もマスターズと同じ設定だ。

 観戦チケットは、マスターズと同じく前年にオンラインで購入を申し込む。価格はマスターズの練習日と同じ75ドルだ。その他、携帯電話の持ち込みが一切禁止などのルールもマスターズ同様だった。

 日本から唯一参戦した安田祐香は、トップをいく世界女子アマチュアランキング1位のカップチョを追い3位タイに入賞、表彰式にも出席した。

 一つ残念だったのは、米LPGAツアーのメジャー、ANAインスピレーションと同時期に開催されたことだ。両方に出場資格のあった選手はどちらかを選ばなければならず、4人がオーガスタでのプレーを断念した。来年以降はスケジュールが検討されることを願う。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年4月30日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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