復活優勝を遂げたタイガー・ウッズに、“マスターズ攻略”のヒントあり

14年ぶりにマスターズ5勝目を挙げたタイガー・ウッズ 写真・岩本芳弘
14年ぶりにマスターズ5勝目を挙げたタイガー・ウッズ 写真・岩本芳弘 【拡大】
タイガー・ウッズが復活劇を見せた今年のマスターズ。メジャーは2008年の全米オープン以来の通算15勝目で、ジャック・ニクラスの通算18勝に次ぐ歴代2位。マスターズは05年以来の大会5勝目で、こちらもジャック・ニクラスの6勝に次ぐ歴代2位の記録だ。度重なるケガや手術を乗り越えての復活Vは、メジャー15勝目にして初めて逆転で勝利を手繰り寄せた新生・タイガーを印象づけた。今回のウッズの勝利にマスターズの攻略のヒントも隠されていた。

ヒザや腰などの手術を計7回受けた。「歩くこともできずに、復活はできないのではないかと思ったときもあった」と振り返るウッズ。米ツアーでは13年シーズン以来優勝から見放されていたが、「徐々に体が動くようになってスイングもできるようになった」と昨シーズンの全英オープンで6位タイ、全米プロでは2位とメジャーで優勝争いをして復活の狼煙を上げる。そして、米ツアー最終戦のツアー選手権で、5年振りに優勝を遂げた。「ローリー(・マキロイ)や(ジャスティン・)ローズら、その年のトップ30人が出場する中で勝てたのが一番大きな自信になった」。

「昔のような体ではない。だけど技術はある」。20代の頃、世界中を魅了したキレのあるスイングで他を圧倒する飛距離を武器に世界一に君臨していたが、42歳となり体をいたわるかのように回転重視のスイングに変えている。「ボールを自由自在に操れている」というように林の中からグリーンをとらえるシーンを何度も見せた。技術を駆使した今大会、4日間のドライビングディスタンスは44位(294・5ヤード)、フェアウェイキープ率は47位タイ(62・50パーセント)だが、パーオン率は1位(80・56パーセント)だった。

今大会の4日間のパーオン率を見ると成績2位タイのダスティン・ジョンソン、ザンダー・シャウフェレ、ブルックス・ケプカの3人、5位タイのジェイソン・デイもトップ10以内に入っている。他の部門別を見ると、ドライビングディスタンス部門のトップ10以内に成績のトップ5以内の選手は2人。フェアウェイキープ率部門のトップ10以内には、成績のトップ5以内の選手は1人。パット数部門は5人。ティショットを飛ばす、もしくは曲げないことよりも、2打目でしっかりグリーンをとらえる力があれば上位進出の可能性が高くなるということだ。ちなみにウッズのパット数部門は44位タイと低調でパーオン率部門だけが特出していた。過去4回の優勝の時もパーオン率は全て1位だった。“パット・イズ・マネー”と言われるが、パーオン率も重要な要素といえる。

4日間通算3アンダー、32位タイに終わった松山英樹は、世界でも有数のショットメーカーだが、今大会のパーオン率は40位タイ(60・76パーセント)とウッズより20パーセントも少なかった。「今年に入ってショットの感覚的なズレがそんなに大きくなくこれましたが、ここに来て練習ラウンドをしてズレてしまった」と抱えていたショットの不安が成績につながってしまった。




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