J・B・ホームズのスロープレーに対する米PGAツアーの対応が問題に

タイガー・ウッズがホストを務めるジェネシスオープン。J・B・ホームズが4年ぶりの勝利を挙げたが…… 写真・Getty Images
タイガー・ウッズがホストを務めるジェネシスオープン。J・B・ホームズが4年ぶりの勝利を挙げたが…… 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーのジェネシスオープンは、独走していた同郷の後輩、ジャスティン・トーマスとの4打差を、J・B・ホームズが逆転、4年ぶりに優勝した。

 しかし、SNSで飛び交ったメッセージは、ホームズの勝利を祝うものではなく、あまりにも遅いプレーを非難するものばかり。今年、スロープレー撲滅を目指した新ルールが施行されたばかりとあって、注目を集めたのだ。

 今大会は悪天候で遅延が続き、最終日は第3ラウンドの残りと最終ラウンドが予定され、日没までに全員ホールアウトできるか憂慮されていた。ホームズは特にプレーが遅いことで知られ、ホームズ、トーマス、アダム・スコットの最終組が最終ラウンドに要したのは5時間30分と、ツアーが推奨する時間より1時間も長かった。

 この日のホームズのプレーは本当に遅かった。例えば4番パー3のバーディパットには、ツアー規定の40秒に対し1分40秒をかけた。トーマス、スコットがパットをしている間に準備することはなく、自分の番がきてからようやくラインを読み、メモをチェックする。さらに、優勝後のホームズのまったく悪びれない態度が、火に油を注いだ。

「風速10メートル以上の難しいコンディションで、これだけの大金を懸けてプレーしているのだから、そんなに簡単に打てないのは当然だ」

 ホームズのスロープレーが問題になるのは初めてではない。昨年のファーマーズインシュランスオープン最終ラウンド18番パー5、プレーオフに残るためにイーグルが必要だったホームズは、2打目でグリーンを狙うか迷い、打つまでに4分10秒かけた。ホームズを含む最終組のラウンドは6時間以上となり、結局、プレーオフは翌日に。

 問題は、スロープレーにツアーが介在しないことだ。最終日のプレー中、競技委員は前の組と1ホール空いている最終組に、スロープレーの警告を出すこともなく、ホームズにペナルティを課すこともなかった。結局1打差で勝利したホームズだが、もしペナルティが課せられれば、プレーオフになっていた。

「決められた時間内にプレーするのはプロとしての責任。もしプロが責任を果たしていなければ、ツアーがその責任を果たしペナルティを課すべき」

 と、ルーク・ドナルドがSNSでコメントすれば、ホームズと同組だったスコットも、

「JBのスロープレーが僕のプレーに影響したとは思っていない。しかしツアーが何もしない今、大会スポンサーやテレビ局が『スロープレーを続けるなら降りる』といわない限りスロープレーはなくならない」

 と、苦言を呈した。今後のツアーの対応の改善が望まれる。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年3月19日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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