今季注目度ナンバーワンルーキーは、飛ばし屋のキャメロン・チャンプ

ウェイストマネージメントフェニックスオープン2日目、右足に黒、左足に白の靴を履きラウンドした 写真・Getty Images
ウェイストマネージメントフェニックスオープン2日目、右足に黒、左足に白の靴を履きラウンドした 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーでルーキーの一人、キャメロン・チャンプが注目を集めている。

 キャメロンは2017年にプロ転向、ウェブ・ドット・コムツアーから今季のツアー出場権を獲得した。出場2試合目のサンダーソンファームズ選手権でツアー初勝利。WGC-HSBCチャンピオンズの裏の試合だったため、マスターズの出場権は得られなかったが、その後マヤコバゴルフクラシックで10位タイ、RSMクラシックで6位と、トップ10入り3回。フェデックスカップランキングでは11位につけている(2月11日現在、以下同)。

 チャンプが注目を集めているのは、その飛距離。平均318.6ヤードで現在ツアー1位。セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ2日目、12番ホールで409ヤードを記録、話題をさらった。身長182センチ、体重80キロと細身ながら、柔軟性を生かしたスイングで飛ばしている。

「僕の飛距離に大きな注目が集まっていることは分かっている。みんなそのことばかり話題にするけど、耳に入れないようにしている。今は自分のやるべきことに集中したいし、今のところうまくできている」

 スイングコーチは、かつてタイガー・ウッズのコーチを務めていたショーン・フォーリーだ。まだジュニアだったチャンプにほれ、自らコーチを買って出た。

「まだうまくならないといけない部分はたくさんあるが、ゴルフIQはどんどん発達している。チャンプが今すぐにダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカを倒して世界ランキング1位になれるかというと、それはない。が、近い将来の可能性なら大いにある」(フォーリー)

 実際、ストロークスゲインド(各ショットのスコアに対する貢献度)は、ティショットが全体の4位でグリーン周りが207位。ティショットがスコアメイクの核なら、アプローチが欠点だ。

 チャンプが注目を集めた出来事がもう一つある。ウェイストマネージメントフェニックスオープンの2日目、右足が黒、左足が白のシューズを履きプレーした。

 チャンプは黒人の祖父と白人の祖母を持つ。テキサス州出身の祖父・マークさんは、退役後、妻を連れて戻ったが、当時のテキサス州では異人種間の婚姻が認められなかったため、既に合法だったカリフォルニア州へ移住した。2歳でマークさんと練習場へ行き、ゴルフを始めたチャンプにとって、白黒のシューズは自身のアイデンティティの証しだ。

 今、チャンプが目指しているのは、もちろんマスターズ出場。チャンスは現在78位の世界ランキングを上げるか、フェデックスポイント500以上の試合でツアー2勝目を挙げるか。可能性は大いに残されている。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年3月5日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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