ツアー日程のコンパクト化で、WGCにトップ選手が出場しない!?

人気・実力ともに備えたアダム・スコットがWGCへの出場に消極的な姿勢を見せたことで、他の選手の動向が注目される 写真・村上航
人気・実力ともに備えたアダム・スコットがWGCへの出場に消極的な姿勢を見せたことで、他の選手の動向が注目される 写真・村上航 【拡大】
 今季から米PGAツアーのスケジュールが大幅に変更された。4月以降毎月メジャーが開催、8月末には全日程が終了と、コンパクトになった。

 2月末からWGC-メキシコ選手権、第5のメジャーと呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権、WGC-デルマッチプレー、1週置いてメジャー初戦のマスターズと大きな試合が続く中、アダム・スコットが「今年はWGCにすべては出ないかもしれない」と発言し、物議を醸している。

「まずは出場したい大会を選ぼうとシンプルに考えた。賞金やポイントに関係なく選ぶと、WGCはスケジュールに合わなかった。38歳のボクにとってメジャーを取るために残された時間は、そう多くない。そこに集中できるスケジュールを考えたとき、WGCも加えると過密になってしまう」(スコット)

 という主張はうなずけるが、他の選手たちも追随するのでは、と不安視されている。

 最も気になるのはタイガー・ウッズの動向だろう。自身の基金が主催するジェネシスオープンに出場した後のスケジュールは未定。昨年は18試合に出場し、プレーオフは連戦、最終戦のツアー選手権で5年ぶりの復活勝利を挙げたが、

「心身への負担は計り知れなかった。2019年はじっくりとスケジュールを考えて、ピークをどう持っていくか考えたい」

 と話しており、昨季より出場数を減らすといわれている。フェデックスランキングのポイントレースを考えると、予選落ちのないWGCシリーズを優先しそうだが、同じく予選落ちのない1月のセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズを欠場したことから、メジャー勝利に焦点を絞ったようだ。つまり、メキシコ選手権を欠場し、相性のいいアーノルド・パーマー招待とプレーヤーズ選手権に出場した後、マッチプレーも欠場して、マスターズに備えるだろう。

 マスターズ直前にマッチプレーが開催されることは、以前より選手たちから不評だった。昨年はジャスティン・ローズ、ヘンリク・ステンソン、リッキー・ファウラーらが出場を取りやめた。形式が変わり予選が3日間になったこともあるだろうが、グリーンジャケットを目指す選手にとって、WGCで勝つことはもはや最重要ではない。

 さらに、問題は全英オープンの後だ。翌週はWGC-フェデックスセントジュード招待が開催され、次週はレギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権、そして休む間もなくプレーオフ3連戦。この時期の選択も難しいものになる。

「コンパクトになったことでオフシーズンが長くなるのはありがたい。でも大イベントを連戦で迎えるのは、負担が大きすぎる」(ローリー・マキロイ)

 トップ選手不在のWGCもあり得ない話ではない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年2月26日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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