全米プロゴルフ協会が初の女性会長を選出&全米一住みやすい街に引っ越し

全米プロゴルフ協会の新会長に選出されたスージー・ウェーリー氏。今年7月には第1回全米シニア女子オープンに出場した 写真・Getty Images
全米プロゴルフ協会の新会長に選出されたスージー・ウェーリー氏。今年7月には第1回全米シニア女子オープンに出場した 写真・Getty Images 【拡大】
 11月、全米プロゴルフ協会(PGA・オブ・アメリカ)第41代会長に選出されたのは、スージー・ウェーリー氏。同協会で初めての女性トップだ。

 同協会は米国のティーチングプロをまとめる一方で、メジャーの全米プロゴルフ選手権、2015年からは女子メジャーのKPMG全米女子プロゴルフ選手権、ライダーカップを主催している。

 ウェーリー氏は14年、同協会で初の女性幹部に抜擢(ばってき)され注目を集めた。直前に会長が、女性蔑視とも受け取れる発言をSNSで発信、この年はR&Aが女性に門戸を開くなど、女性会員問題でゴルフ界が揺れていた時期だけに批判が集中し、辞任に至った。その批判をかわす意味もあったのだろうが、すぐさま女性幹部を起用し、それがこのウェーリー氏だった。

 51歳のウェーリー氏は、ニュージャージー州出身で、1990年代に米LPGAツアーでプレー、03年に米男子ツアーに出場を果たし注目を集めた。その後はティーチングプロとしての道を歩み、テレビ中継のコメンテーターとして活躍したこともある。

「私は一人のティーチングプロ。これからゴルファーたちに生涯を通じてゴルフを楽しめるコーチングを提供していきたい」

 さて、そんなウェーリー氏が会長となり、先日、同協会の本部がフロリダ州パームビーチからテキサス州ダラスへ移転する、壮大な計画が発表された。

 1916年設立の全米プロゴルフ協会は、81年、パームビーチの本部近くにジャック・ニクラス設計のPGAナショナルGCを開場した。温暖な気候のフロリダを離れるのは驚きだ。

 新天地となるフリスコ市は、テキサス州ダラス北部に位置する。最近開発が盛んで、今年、全米で最も生活環境のいい都市に選出された。昨年は、トヨタが北米の本社をロサンゼルスから移している。

 全米プロゴルフ協会がフリスコ市と締結した契約には、600エーカー(東京ドーム約55個分)の広大な土地に、二つのチャンピオンコース、45ホールの練習場、ティーチングプロが学ぶ施設、オムニホテルと提携の一大リゾート地を造る計画で、全米プロゴルフ選手権、KPMG全米女子プロゴルフ選手権、ライダーカップを開催することが決まっている。22年夏の開場を目指し、地元住民を少なくとも100人雇用、フリスコ市には今後20年間で2500万ドルの経済効果が見込まれるという。

「これは全米プロゴルフ協会にとって夢のスタート。たくさんのゴルファーが全米中から集まるのを想像するとわくわくする」

 とウェーリー氏。米ゴルフ界にとって新しいシーンの始まりになるのかもしれない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2019年1月8日・15日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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