2018年の米LPGAツアーが全日程終了、アリヤ・ジュタヌガーンが賞を総ナメ

ジュタヌガーンが獲得したトロフィー。左から、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、トップ10フィニッシュランキング、ベアトロフィー、アニカメジャーアワード、ポイントランキング 写真・Getty Images
ジュタヌガーンが獲得したトロフィー。左から、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、トップ10フィニッシュランキング、ベアトロフィー、アニカメジャーアワード、ポイントランキング 写真・Getty Images 【拡大】
 米LPGAツアーが最終戦のCMEグループツアー選手権で今季の日程を終了した。賞金女王とプレーヤー・オブ・ザ・イヤーは最終戦を待たずして確定するなど、アリヤ・ジュタヌガーンがタイトルを独占する圧倒的な強さを見せたシーズンだった。

 最終戦まで持ち込まれた戦いはジュタヌガーンが「一番欲しいタイトルだった」という、平均ストロークランキング1位のベアトロフィーだ。コ・ジンヨンが僅差に迫っていたが、最終戦で突き放し、69.415でタイトルを奪取した。

 そしてもう一つ、ボーナス100万ドルの懸かった年間ポイントレースも最終日まで混戦だった。今季2勝の畑岡奈紗はポイントレース4位で最終戦を迎え、1位のジュタヌガーンよりも上位で大会を終えれば、このタイトルを獲得できるチャンスを残していた。最終日、ジュタヌガーンと畑岡はともに12位タイからスタート。畑岡は68とスコアを伸ばしたが、ジュタヌガーンは66とこの日のベストスコアをマーク、タイトルを獲得した。

 さらに、シーズンを通してジュタヌガーンは60台で57回ラウンドし、総バーディ数は470。ともに米LPGAツアーが統計を取り始めて以来、最高記録だ。さらにトップテンフィニッシュも17回で、出場試合の61パーセント、こちらも今季1位だ。

 ジュタヌガーン自身が今年の躍進の最も大きな理由として挙げたのは精神面だった。

「昨年は世界一になりたい、試合に勝ちたいと思うと気持ちが空回りして、何もうまくいかなかった。だから今年はランキングを考えずプレーすることに集中した」

 ジュタヌガーンは、ピア・ニールソンとリン・マリオットが主宰する「ビジョン54」のプログラムに取り組んでおり、この精神面での成長も「ピアとリンのおかげ」と語っている。

 ところで、CMEグループツアー選手権で優勝したのはレクシー・トンプソンだった。トンプソンは今シーズン途中で「精神的なリチャージが必要」と、しばらくツアーから離れるなど、バーンアウトが心配されていたが、TOTOジャパンクラシック参戦の直前に自身のインスタグラムに鍛えたボディの写真をアップ。

「これまで食事を満足に取らずにモデルのような体形を維持しようとしてきた。それは本当に間違いだった。自分と人を比べてはいけない。自分自身のことをもっと好きになって、食事も人生もエンジョイしたい」

 と、ようやく気持ちが上向きになった様子を綴(つづ)っていた。その矢先の1年2カ月ぶりの勝利。来季は、ジュタヌガーンの独走を止める活躍を見せてくれるだろう。

 そして、畑岡は二人の背中を追い、メジャー優勝を狙うことになる。新シーズンも楽しみだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年12月11日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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