米LPGAツアー最終予選がシステム変更、8ラウンドの長丁場を制したのは!?

5月にワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップで来日。最終日まで優勝を争ったイ・ジョンウン6が1位通過 写真・佐々木啓
5月にワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップで来日。最終日まで優勝を争ったイ・ジョンウン6が1位通過 写真・佐々木啓 【拡大】
 今年、米LPGAツアーでは来季の出場権を懸けた予選会のシステムが大きく変わった。これまでの最終予選会は“Qシリーズ”と名前を変え、これまでの5ラウンドから8ラウンドに。

 今回のシステム変更について、コミッショナーのマイケル・ワン氏はいう。

「米LPGAはグローバルなツアー。世界中から実力のある選手が参戦する世界一のツアーだ。これまではたまたま体調不良や調子が悪くて、力が発揮できない選手がいたかもしれない。8ラウンドにすることで実力のある選手が通過できるはず」

 8月のステージ1、10月のステージ2を通過した選手と、今季のシード落ちの選手102人がQシリーズに出場。ノースカロライナ州の名門、パインハーストリゾートのナンバー6とナンバー7の2コースで、予選落ちなしの8ラウンドを戦い抜いた。

 予選会には独特の雰囲気があり、重苦しい空気が選手を襲う。

「このまま永遠に試合が終わらないのかと思った。でも、いいフィニッシュができた」

 と、1位通過を果たしたのは、現在KLPGAツアー賞金ランキング1位、ロレックスランキング19位のイ・ジョンウン6だ。賞金1万5000ドルも獲得し、実力を見せつけた。

 日本からただ一人残っていた山口すず夏は36位タイで突破、来季の出場権を得た。

 2015年に日本人史上最年少の14歳で全米女子オープンに出場した山口は、

「あのころから将来は絶対に米国に行きたいと思っていた」という。今年は自身も推薦を得て米LPGAツアーに参戦する傍ら、畑岡奈紗の応援へとしばしば会場に足を運び、その雰囲気の中に身を置いていた。

 では、果たして山口はどれぐらい試合に出場できるのか。

 Qシリーズ45位までの選手が得る出場資格は、出場順位リストのカテゴリー14。まだシーズンが終わっていないので正確な順位は分からないが、おそらく145~165位になる。つまり出場選手が多い大会で、なおかつ上位選手の欠場があれば順番が回ってくる。回ってこなければ推薦かマンデートーナメントから勝ち上がるしかない。そのうえで本戦に出て予選通過を果たし、賞金を積み重ね、例年5月に1回目が実施されるリランキングで、賞金ランキング80位までに入ればカテゴリー8へ昇格、残りシーズンはほぼ安定して出られる。

 Qシリーズで合格した48人のうち22人がルーキー、うちアマチュアは8人で、山口を除く7人はカレッジで活躍する強者(つわもの)ぞろいだ。シーズン序盤で結果を出さないと、あっという間にふるいにかけられ、出場できなくなってしまう。今季2勝を挙げた畑岡に続くことができるか、山口の根性に大いに期待したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年11月27日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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