PGAツアーチャイナから米PGAへ、小斉平優和がウェブドットコムツアー出場権を獲得

PGAツアーチャイナで賞金ランキング4位に入った小斉平優和。来季はウェブドットコムツアーが主戦場だ 写真・佐々木啓
PGAツアーチャイナで賞金ランキング4位に入った小斉平優和。来季はウェブドットコムツアーが主戦場だ 写真・佐々木啓 【拡大】
 小斉平優和が、米PGA3部ツアーのPGAツアーチャイナで、2018年シーズンの賞金ランキング4位に入り、来季のウェブドットコムツアーへの出場資格を獲得した。まだ遠い道のりは続くが、それでも“夢の米PGAツアー”へ大きく一歩近づいた。

 小斉平が参戦していたPGAツアーチャイナは、05~09年はアジアンツアーへの登竜門だったが、14年から米PGAツアーと中国ゴルフ協会の提携が成立し、3部ツアーとなった。PGAツアーカナダ、PGAツアーラテンアメリカと同じ「米ツアーへの道」だ。

 17年は中断してしまったが、今年から再び4年契約が成立、今季は14試合が行われ賞金ランキング1位は来季のウェブドットコムツアーにフル出場、2~5位は一定数に出場することができる。

 さて、そのPGAツアーチャイナ出身の選手たちの活躍は素晴らしい。14年に3勝し賞金王となった中国のリ・ハオトンは、翌年ウェブドットコムツアーに参戦。16年に母国で開催されたボルボチャイナオープンでヨーロピアンツアー初勝利を遂げたのを契機に、現在は同ツアーのメンバーとしてプレーしている。今年、オメガドバイデザートクラシックでツアー2勝目を挙げた。

 16年に4勝を挙げ賞金王に輝いたゼチェン・ドウは、17年にフル参戦したウェブドットコムツアーのデジタルアリーオープンで優勝、入れ替え戦を経て17-18シーズンに中国人初の米PGAツアーメンバーとなった。

 13年以来、米PGAツアーのQTから出場権を得ることができるのはウェブドットコムツアーだけになった。これは、「まず経験を積んでから米PGAツアーを戦うことは、将来ツアーで活躍する選手を育てるためにとても重要」というツアーの意向が大きく反映されている。下部ツアーを経験せず米PGAツアーに参戦する方法もある。メジャーやWGCで好成績を挙げ、米PGAツアーの“テンポラリーメンバー”となり、前年のシード選手以上のフェデックスカップランキングポイントを獲得することで翌年のシードを獲得する。松山英樹や石川遼が、このエリート街道だ。あるいは岩田寛、クリアできなかったが片岡大育のように一定のポイントから“入れ替え戦”のウェブドットコムツアーの最終3試合に挑戦、そこから米PGAツアーを目指すこともできるが、こちらも難関だ。

 環境の厳しい下部ツアーで戦うのは、日本人選手にとって覚悟が必要だろうが、3部からレギュラーツアーを目指すという、新たな道筋をたどった小斉平。来季の出場資格の順位を上げるために12月のQTにも参戦するという。そのチャレンジ精神に期待したい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年11月20日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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