ウッズVSミケルソンのテレビマッチ、果たして何人が課金して見るのか!?

最近は練習ラウンドを一緒にしたり、ライダーカップではチームメイトとしてヨーロッパ選抜と戦ったウッズとミケルソン。一騎打ちのテレビマッチは見逃せないが…… 写真・Getty Images
最近は練習ラウンドを一緒にしたり、ライダーカップではチームメイトとしてヨーロッパ選抜と戦ったウッズとミケルソン。一騎打ちのテレビマッチは見逃せないが…… 写真・Getty Images 【拡大】
 今秋、米国で最も注目を集めているゴルフイベントは、11月23日にラスベガスで開催される、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが1対1で戦う“ザ・マッチ”だ。

 賞金900万ドルを勝者が総取りとあってどちらが勝つか、そして、どれだけの人が観戦するかが話題となっている。

 この対戦はコースでの観戦チケットは発売されず、見たい人はテレビで見るしかない。そして視聴方法は「ペイパービュー」のみという、ゴルフ初の試みだ。

 ペイパービューというのは、ある番組を視聴するために、1番組単位で視聴料を放送局に支払う方法で、米国では主にビッグイベントの生中継で使われている。

 米国はCNNやESPN、ゴルフチャンネルなど有料のケーブル放送が普及しており、2010年時点で何らかのケーブル放送に加入している家庭は全体の79%に上った。

 しかし、“ザ・マッチ”を見るためにはさらに課金が必要で、視聴料はまだ発表されていないが、約10~20ドルと予想されている。

 ペイパービューは、1960年代からボクシングとともに普及した。75年のモハメド・アリ対ジョー・フレージャーのタイトルマッチは世界中で1億人以上が観戦し、90年代にはマイク・タイソンのタイトルマッチで人気を博した。15年のマニー・パッキャオ対フロイド・メイウェザーJr.の“世紀の対決”は、89ドル95セントにもかかわらず世界中で1億8000万人が視聴、現在ではボクシング=ペイパービューが定着している。

 開催日は、毎年11月第3木曜のサンクスギビング(感謝祭)の翌日。金曜に休みを取って4連休とし、家族で集まり休暇を過ごす人が多い。クリスマスと並ぶ大きな祝日で、日本でいうお盆休みの感覚だ。試合のあるラスベガスの西海岸と、ニューヨークなど東海岸の時差は3時間だから、日没の17時に試合が終われば、東海岸では家族団らんの中で観戦できる。

 テレビ用イベントとあって、ウッズのトレーニング風景といった秘蔵映像を放送するなどの趣向が凝らされ、ラスベガスでは勝敗は当然賭けの対象だ。

 ウッズが5年ぶりの復活優勝を果たしたツアー選手権のテレビ視聴率は昨年の3倍、期待は大きい。とはいえ、ウッズの隣人であり幼少のころからファンだったジャスティン・トーマスさえ、

「タイガーもフィルも死ぬほど大好き。でも僕がペイパービューを申し込む可能性は0%! フットボールを見るんだ」

 と、SNSで発信するなど、これまでペイパービューを購入したことがないゴルフファンたちは、見逃すのはもったいないビッグイベントであっても、躊躇(ちゅうちょ)しているようだ。果たして成功するだろうか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年11月13日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ