日本オープンを制した日本一曲がらないティーショット

新たな武器を手に挑んだ大舞台

24歳の稲森佑貴が日本オープンでツアー初優勝を遂げた。

試合で光ったのはとにかくフェアウェイをはずさないティーショットだ。
「フェアウェイは広いけど、ピン位置によってはフェアウェイでも狙えなくなるので、ティショットでも油断できないと思っていました」(稲森)厳しいピン位置に対して、フェアウェイも攻めるようにピンポイントで狙っていった。

2015年から3年連続でフェアウェイキープ率1位、今季も1位を独走中の稲森らしく、大会4日間のフェアウェイキープ率は86・67パーセントで1位タイ。パーオン率は79・17 パーセントで1位。最終日に至ってはなんとフェアウェイキープ率100%。

しかし、いくら曲がらない男といえども、油断すると曲がることもある。この4日間で一番意識していたのはアドレスだ。
「アドレスでハンドダウンになって肩が前に出てくると曲がってしまいます。ボールから離れずに上から見下ろすようにして、ややハンドアップ気味で構えることを意識していました。最終日もめちゃくちゃ気をつけていましたよ」(稲森)

アマチュアゴルファーにも曲がらないヒントになるかも知れない。

「長いホールは無理に攻めずに、短いところで攻めた」とホールによって攻守のメリハリをつける作戦をたて、狙ったところに正確に運ぶショットを武器に4日間で21個(1位タイ)のバーディ を量産。唯一、4日間60台を並べた。

曲がらない男の新兵器

なんと言っても2試合前から曲がらない男に新兵器があらわれたことが大きい。

昨年のドライビングディスタンス267・61ヤードと、男子プロとしては決して飛ぶ方ではない稲森が、「振ったら300ヤード飛ぶ」というスリクソン〈Z585〉ドライバーに出会った。事実投入直後のダイヤモンドカップ最終日では、振ったホールで302ヤードを記録した。トップ東海・ダイヤモンドカップでの平均飛距離は270ヤードを超えており、優勝した日本オープンでも「投入前の平均を5~10ヤードは超えていた」(稲森)という。ただ、最初は飛距離が出る分、曲がり幅が大きくなることもあった。それを微調整し、エースとしてツアーに投入した結果が、今回の初優勝につながった。

デビュー当時に飛距離不足を感じてトレーニングを取り入れ、「徐々に飛距離は伸びてきました」と実感しているが、スイングを変えてまで伸ばす必要性は感じていない。うまくギアの進化に頼って飛距離を伸ばすというのも合理的な選択肢と言える。

スリクソン NEW Zシリーズのやさしさが「日本一」につながった

スリクソンはこの秋、Zシリーズをフルモデルチェンジし、大きく生まれ変わったという。

これまでの上級者やアスリートだけが使うことを許されるクラブから、やさしさを追究することでより多くのゴルファーが満足できるクラブに仕上がっているようだ。

〈Z585〉は同シリーズの中でも一番やさしいモデルでプロでは稲森が唯一バッグインしている。日本一の男でもやさしさを武器に大舞台で戦う時代なのだ。新しい武器を手に若き日本オープンチャンピオンは、今後さらなる躍進を遂げるだろう。

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