初めてプレーオフ進出を逃したガルシア、クラブのアジャストができなかった?

ウィンダム選手権でプレーオフ進出に最後の望みを懸けたが、ガルシアのシーズンは終わった 写真・Getty Images
ウィンダム選手権でプレーオフ進出に最後の望みを懸けたが、ガルシアのシーズンは終わった 写真・Getty Images 【拡大】
 今年の米PGAツアーのプレーオフ、残念ながらセルヒオ・ガルシアの姿がない。ガルシアがレギュラーシーズンでシーズンを終えるのは、2007年にプレーオフ制度が始まって以来初めてだ。

 全米プロゴルフ選手権を終え、フェデックスカップポイントランキング131位だったガルシアは、プレーオフ進出を目指しレギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権に出場、3日目を終えて8位につけたのだが、最終日のバックナインで崩れた。ポイントランキングは128位までしか上げることができず、125位までが進出できるプレーオフには届かなかった。

 シード権という意味ではガルシアは昨年のマスターズチャンピオンだから、今季から5年の出場権を得ている。

 ガルシアがプレーオフに進出できなかったことを悔しがるのには理由がある。

 今年は米国選抜と欧州選抜の対抗戦、ライダーカップの開催年。ガルシアはこのメンバーにライダーカップポイント上位8人の資格で入ることができなかったのだ。残る可能性はトーマス・ビヨーンが選ぶキャプテン推薦4人の枠に入ることだが、メジャーチャンピオンで人気選手のガルシアが選出される可能性は大きい。

「だからこそ、シーズン終盤で調子が上がっていることを見せたい。そのためにもプレーオフに進出することは必要なこと。必要なら予定になかったウィンダム選手権にも出る」

 と、意気込んでいた。

 昨年はマスターズで悲願のメジャー初制覇を達成、7月にはアンジェラ夫人と結婚式を挙げて今年3月には長女のアザレアちゃんが誕生と、心身とも充実して今シーズンを迎えたガルシアだが、実際は苦戦が続いた。今季は15戦に出場してトップテンは3回だけ、最高位はバルスパー選手権の4位だ。マスターズ以降、8戦中7試合で予選落ち、メジャー4戦すべてで決勝ラウンドに進めないという悲惨な結果となった。

「こればっかりは自分でも分からない。決して悪いスイングもしていないのに、とにかく結果につながらない」

 とガルシアが苦悩する中、今年1月に15年間愛用してきたテーラーメイドからキャロウェイへとクラブ契約を変えたことが原因ではないか、といわれている。かつてフィル・ミケルソンも04年にマスターズを制した直後にキャロウェイへクラブを変更し、当時は不安の声が上がったが、多くの選手が、調子のいいときがクラブの替えどきだと話していることからも、珍しい話ではない。

 実際、ミケルソンは翌年の全米プロでメジャー2勝目を挙げ、06年には再びマスターズで優勝した。ガルシアにも少しアジャストする時間が必要なのかもしれない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年9月18日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ