第1回全米シニア女子オープンにレジェンドたちが大集結!

初代チャンピオンに輝いたのはローラ・デービース。トロフィーに最初に名前が刻まれることとなった 写真・Getty Images
初代チャンピオンに輝いたのはローラ・デービース。トロフィーに最初に名前が刻まれることとなった 写真・Getty Images 【拡大】
 7月12~15日、第1回全米シニア女子オープンが、イリノイ州シカゴGCで開催された。出場資格は開催初日に50歳以上の女性であること。米LPGAツアーのメジャー優勝者や生涯獲得賞金ランキング150位以内といったカテゴリーが設けられ、120人が出場した。

 ベッツィ・キング、リサロッテ・ノイマン、エミー・オルコット、ロージー・ジョーンズ、ローラ・デービースら、殿堂入りしたレジェンドたちが出場、再会を喜び合った。

 大会初日、午後の組の選手紹介アナウンスは、ナンシー・ロペスが務めた。長い間米LPGAツアーを牽引(けんいん)してきたロペスは、昨年ヒザの手術を受けたことから出場を断念したが、

「これは女子ゴルフにとって最高のお祝い。こんなにうれしい大会を見逃すわけにはいかない」

 と、自ら申し出て仲間たちの名前を丁寧に読み上げた。

 この日最も注目を集めたのは79歳のジョアン・カーナー。ツアー43勝、全米女子オープン2勝のカーナーは、“ビッグママ”と呼ばれる。そのスタートをロペスやオルコットが涙を浮かべて見守る姿も話題となった。現在のドライバーの飛距離は225ヤードだというが、「小技はまだまだ十分に戦える」と79でホールアウト、エージシュートを祝う大歓声に笑顔で応えた。

 開幕前には、カーナーが練習日に使用したウェッジがルール不適合であったことが判明、至急新しいクラブをそろえるというひと幕もあったが、「もちろん来年も必ず出る」と元気にコースを後にした。

 開催コースのシカゴGCは1892年開場。全米ゴルフ協会創設の5クラブの一つだ。全米オープンが開催されたこともあるが、今となっては男子の大会を開催するには距離が短く、多くの大会が6500ヤード前後となった米LPGAツアーにも短いが、この大会では6072ヤード・パー73に設定された。

 試合は、デービースが初日からの首位を守って2位のジュリ・インクスターに10打差をつけ圧勝、優勝賞金18万ドルを手にした。米LPGAツアー20勝、欧州では45勝、日本で7勝という勝ち星を誇るデービースも、

「8年も勝っていなかったから、ものすごくプレッシャーを感じた。このトロフィーの最初に私の名前があるなんて、こんなに特別な勝利はない」

 と、喜びを表した。

 日本からは米LPGAツアー5勝の小林浩美、さらに予選会を突破した斉藤裕子、下條江理子、志村香織、アマチュアの中田カヤット朱美さんが出場。小林、志村は残念ながら予選を通過できなかったが、斎藤は5位に入る健闘を見せた。

 女子ゴルフ界のレジェンドたちの華やかな祭りとなった第1回大会。来年はどんなエピソードが生まれるのか楽しみだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年8月7・14日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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