有名人の出場による話題づくりが、新たなスポンサー獲得に結びつくか

下部ツアーながらステフィン・カリーの出場で多くのギャラリーを集めたエリーメイクラシック。今年もカリーの出場が予定されている 写真・Getty Images
下部ツアーながらステフィン・カリーの出場で多くのギャラリーを集めたエリーメイクラシック。今年もカリーの出場が予定されている 写真・Getty Images 【拡大】
 以前からセレブが話題づくりのためツアーに出場することはあったが、今年立て続けに有名人の出場が話題になった。

 きっかけは昨年8月、NBAのスター選手、ステフィン・カリーが、所属チームのゴールデンステート・ウォリアーズの本拠地近く、サンフランシスコ郊外で開催されたウェブドットコムツアーのエリーメイクラシックに出場したことだ。

 今年に入ると、3月に元NFL選手、ダラス・カウボーイズのクォーターバック、トニー・ロモが、米PGAツアーの、ドミニカ共和国で開催されたコーラルズプンタカナリゾート&クラブ選手権に出場。

 そして、5月のウェブドットコムツアー、ナッシュビル・ゴルフオープンにはカントリーミュージックのスター、ジェイク・オーウェンが出場。ナッシュビルはカントリーミュージックが盛んで、ゴルフに興味のない多くのファンがコースへと駆けつけた。

「ファンの中にはゴルフを初めて見る人もいたかもしれないし、若い人たちがカッコいいスポーツと思ってくれたら大成功だ」

 と、ナッシュビル出身で大会をサポートするブラント・スネデカーは、SNSで大会の盛り上がりをアピールした。

「選手の大事な出場枠を奪っている」と反対する人もいるが、米PGAツアーではスポンサー推薦の出場枠について、試合ごとに基準を決めており、誰でも何人でも招待していいわけではない。

 例えばロモが参戦したコーラルズプンタカナリゾート選手権では、主催者推薦は12人で、そのうち二人は今季の米PGAツアーのメンバーであること、もう二人は昨季のウェブドットコムツアーのメンバーから選ぶことが決められている。他の試合も外国人選手やコミッショナーが選んだ選手、などの条件が設定されている。その中で特に条件のない枠があり、期待のかかるアマチュアや地元の選手、あるいは有名人を招待することが、大会を盛り上げる一つの策となっている。

 ちなみにある調査では、アマチュアゴルファーの66パーセントが有名人の出場に反対と答え、34パーセントが「見ていてとても楽しい」と賛成している。

 カリーは今年も再びエリーメイクラシックへの出場を予定しており、来季は米PGAツアーの、どうやら同じサンフランシスコ郊外、ナパバレーで開催される現在のセーフウェイオープンのスポンサーになることも検討しているという。

「カリーの人気は絶大。若い世代、新しいゴルフファンが増えるのは確実」(米PGAツアー広報担当、ローラ・ニール氏)

 と、大きな期待を寄せている。残念ながらこれまで予選通過を果たした有名人は一人もいないが、それでも話題づくりとしてのパワーは十分である。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年6月19日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ