マスターズ開幕前日のビッグニュース オーガスタで女子の大会が開催される!

1975年に全米アマで優勝するなど3回のマスターズ出場経験を持ち、3人の娘の父でもある新会長のフレッド・リドリー氏(右)。世界中の女子ゴルファーに夢を与える 写真・Getty Images
1975年に全米アマで優勝するなど3回のマスターズ出場経験を持ち、3人の娘の父でもある新会長のフレッド・リドリー氏(右)。世界中の女子ゴルファーに夢を与える 写真・Getty Images 【拡大】
 マスターズ開幕の前日、オーガスタナショナルGCの新会長、フレッド・リドリー氏から発表されたのは、来年から「オーガスタナショナル女子アマチュア選手権」を開催するという知らせ。長らくメンバーは男性ばかりだったプライベートクラブに、女性会員が誕生したのはわずか6年前のこと。故にこのクラブが女性で埋め尽くされる光景は夢のようであり、リドリー氏が昨年10月に就任し、わずか6カ月でこのような大きなニュースをもたらしたことと併せて驚いた。

 第1回大会は来年4月、マスターズの前週に72人を招待して開催される。予選ラウンド36ホールは近くにあるチャンピオンズリトリートGCで開催、そして30位までが決勝ラウンド18ホールに進出し、オーガスタナショナルGCで戦う。

 招待されるのは全米女子アマチュア選手権、全英女子アマチュア選手権、アジアパシフィック女子アマチュア選手権など世界のアマチュア大会勝者に加え、全米、全英、PGAのガールズジュニアの勝者や世界アマチュアランキング30位以内だ。

「残念ながらグリーンジャケットはマスターズ勝者のものだが、それに見合う何か特別なものを用意する」(リドリー氏)

 発表会見に同席したアニカ・ソレンスタムは、

「私が子どものころにこのような舞台でプレーできるチャンスがあったら、真っすぐに練習場へと向かったに違いありません。子どもたちのモチベーションにつながるはずです」

 と話した。今年、初めてマスターズを観戦した畑岡奈紗は、

「私はもう出るチャンスがないから残念です。でも(中嶋常幸が主宰する)トミー・アカデミーのジュニア代表が今年もオーガスタを見学していたので、彼女たちに頑張ってほしい」

 また、アマチュアで活躍する山口すず夏さんは、

「絶対に出たいです。テレビでしか見たことはありませんが、グリーンが見ただけで難しそうです。今年は全米ガールズジュニアにも挑戦したいと思っていますし、出場に向けてランキングも上げていきたいです」

 と、ソレンスタムがいうようにモチベーションにつながっている。

 しかし、問題は日程だ。マスターズの前週は、米LPGAツアーのANAインスピレーションが開催される。トップアマは招待されているため、どちらに出場するか選択しなければならない事態となる。それでも、米LPGAツアーのコミッショナー、マイケル・ワン氏は、もともとオーガスタナショナルGCと女子ツアーとのコラボレーションを画策していた人物。早急に日程が調整され、未来の女子ゴルフ界を担う選手たちが、二つの夢の舞台に立てることを願いたい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年5月8・15日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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