復帰2試合で賞金ランキング1位 インビー・パークがバーンアウト説を一蹴!

ANAインスピレーションでは月曜日に持ち越されたプレーオフで力尽きたが、強さは健在だ 写真・Getty Images
ANAインスピレーションでは月曜日に持ち越されたプレーオフで力尽きたが、強さは健在だ 写真・Getty Images 【拡大】
 元世界ランキング1位のインビー・パークが米LPGAツアーに復帰した。2戦目のバンク・オブ・ホープ ファウンダーズカップで勝利すると、メジャー初戦のANAインスピレーションではプレーオフで敗れはしたが、現在賞金ランキング1位と、その強さを発揮している(4月9日現在)。

 メジャー7勝を含むツアー19勝、2016年には米LPGA殿堂入りも果たしたパークだが、3年ほど前から腰痛、さらに左手親指の痛みも発症し、16年のリオデジャネイロオリンピック前にも2カ月ツアーを離脱。その出場も危ぶまれた。

 しかし、オリンピックではすんなりと金メダルを獲得。親指の痛みとつき合いながら、試合を絞って出場を続けたが、昨年8月の全英リコー女子オープンを最後に、ツアーから距離を置いていた。

 コーチを務めるナム・ギヒョプと14年に結婚、バーンアウト説も根強かったことから、このまま引退して家庭に入るのではないかとも思われていた。

 しかし、そんなパークを奮起させる出来事が今年2月にあった。

 母国で開催された平昌冬季オリンピック、華やかな開会式に参加し聖火をつなぐと、

「こんなに興奮したことはない」

 と、アスリートとしての魂を再び揺さぶられた。

「ツアー生活を離れてみると、このまま家にいてもいいかなと思う自分もいるし、仲間の選手が活躍するのを見ると、そこに戻ってまた戦いたい気持ちもあふれてきた」

 パークが戦列を離れている間にも続く、韓国勢の奮闘には大いに刺激された。昨年はルーキーのパク・スンヒョンを筆頭に9人の韓国勢が勝利。今季に入っても、ルーキーのコ・ジンヨンが2戦目のISPSハンダ・女子豪州オープンで優勝した。

「私たちは、お互いにものすごく刺激し合っている。そして、毎年韓国勢が信じられないほど強くなっている」

 そして、自ら“バーンアウト説”を一蹴、結婚したことで過酷なツアー生活のモチベーションが保てている、と明かした。

「夫は一緒にツアーを転戦しているので、ツアー生活の中でもオンとオフを過ごすことができる。ゴルフのことばかり考えていると、早くに燃え尽きてしまうと思う。今はゴルフとプライベートの両方をうまく充実させて、ツアー転戦を楽しむことができるのがとても大きい」

 これまで、韓国勢は強いけれど活躍を長く続けられる選手は少ないといわれてきた。

「勝てるチャンスがある位置にいることがとても大事。今年はメジャーに照準を合わせていく」

 ANAインスピレーション敗戦の弁で、さらなる闘志を見せるパーク。復活からの快進撃で、次々と鮮烈なデビューを飾る若手たちに、韓国勢の新しいモデルケースを示し続ける。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年5月1日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

関連記事一覧

ツアー最新記事一覧

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

ツアー・トーナメント

フォトギャラリー

トーナメントプロ公式サイト・ブログ