ローリー・マキロイが約18カ月ぶりの優勝 キャリアグランドスラムに向け復活

パットの復調で18カ月ぶりの勝利を手にしたローリー・マキロイ。悲願のグリーンジャケットへ視界が開けた 写真・Getty Images
パットの復調で18カ月ぶりの勝利を手にしたローリー・マキロイ。悲願のグリーンジャケットへ視界が開けた 写真・Getty Images 【拡大】
 ローリー・マキロイがアーノルド・パーマー招待で約18カ月ぶりに勝利した。元世界ランキング1位の復活は、タイガー・ウッズの復帰やフィル・ミケルソンの5年ぶりの優勝とともに大いにゴルフ界を盛り上げている。

「タイガーが戻ってフィルが勝った。彼らの素晴らしい復活についてボクはたくさんコメントを求められたよ。今度は彼らもボクについてたくさん語ってくれるだろう(笑)」(マキロイ)

 マキロイは、ウッズの絶対王者時代が終わった2012年3月、米PGAツアーのザ・ホンダクラシックで勝利したことでルーク・ドナルドを抜き、ついに世界トップの座に就いた。

 以降トータル95週、世界ランキング1位に君臨したマキロイは、16年には米PGAツアー最終戦のツアー選手権を制しフェデックスカップの年間王者に輝いた。

 しかし一転、17年は米欧両ツアーで未勝利に終わった。一番の要因は1月に負ったケガだ。肋骨(ろっこつ)の痛みでヨーロピアンツアーのアブダビHSBC選手権を棄権すると、疲労骨折が発覚。

「問題は、このケガは手術などができないこと。ただ痛みがなくなるまで何もせず、じっとしているしかないのが大変だった」(マキロイ)

 3月に復帰を果たすが、勝利にたどり着くまで1年を要した。

「昨年は僕にとって人生初くらいに苦しい時間だった。ケガもあって試合に出られない時期もあった。でも予選落ちや60位台が続いても今は我慢のとき、復活は遠くないと信じ続けていた。今は100パーセント健康で、思ったトレーニングができれば必ず勝てる。ボクはゴルフというゲームに大きな才能を与えられたと思っているし、その自信を失ったことは一度もない」(マキロイ)

 アーノルド・パーマー招待の勝利に大きく影響したのはパッティングの復調だ。1月に出場したヨーロピアンツアーの2試合では好成績を残していたものの、今季の米PGAツアー初戦となったAT&Tペブルビーチプロアマでは、パットの不調が目立っていたマキロイ。バルスパー選手権で予選落ちを喫すると、ツアーの先輩であるブラッド・ファクソンに助けを求めた。アーノルド・パーマー招待直前の月曜日にフロリダ州の自宅近くでパッティングのレクチャーを受けたのだ。それが、最終日に残り6ホールで5つのバーディを奪う快進撃につながった。

「パットで自分のフィーリングを取り戻し、プレッシャーがかかっていても、いいショットが打てた。この自信を持ってオーガスタに向かう。本当に楽しみだ」(マキロイ)

 マスターズに勝てばキャリアグランドスラムを達成するマキロイ。今週、目が離せない一人だ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年4月17日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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