上田桃子に必要なのは 野生の本能!?

アクサレディスゴルフトーナメントのプロアマ大会でラウンド中の上田桃子
アクサレディスゴルフトーナメントのプロアマ大会でラウンド中の上田桃子 【拡大】
上田桃子がくすぶっているように思えてならない。開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは、初日7位タイのポジションにいながら、2日目にスコアを落として結果は47位タイ。2戦目のヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップは、初日5位タイで結果は33位タイ。2日間競技となった3戦目のTポイントレディスゴルフトーナメントにいたっては初日53位タイ、2日目にスコアを伸ばしたが34位タイに終わっている。

2007年に5勝を挙げ賞金女王を獲得。ツアー通算12勝、海外1勝という戦歴。現状に決して満足しない貪欲な向上心。ストイックに練習に励むその姿。今週開催のアクサレディスゴルフトーナメントでの優勝者を挙げろといわれたら、上田桃子の名を挙げたい。だが上田は今、くすぶっているように思えてならない。

今年1月からハワイで合宿を張り、開幕前は宮崎で調整。仕上がりは上々だった。それでも試合になったら、3日間を通してアンダーパーで回れない。歯車がかみ合っていないのはなぜか、と探っていたら面白い話を聞いた。

上田は本来、本能で戦っている選手。だが自分が思い描いた球が打てず歯車が狂い始めると、考えすぎてしまうところがある。考えすぎていると、本能で反応している体の動きが硬くなってくる。そしてミスをしてしまうのだという。単純にいってしまえば考えすぎることをやめればよくなるということだが、そうは簡単にいかない。ならば、どうするのか?

ツアーに帯同し上田の体を長年メンテナンスする伊藤久トレーナーに、本能を呼び覚ますことはできるのか聞いてみた。
「できます。例えば高さ80センチくらいのハードルを両足踏切で跳び越してもらったりします。跳んだらハードルの周りをリラックスして一周。ハードルの前に戻ったらサッと集中して両足で踏み切って再び跳ぶ。それを繰り返します」
ハードルを跳び越すことだけに集中して行うことで、障害に立ち向かっていく気持ち、大げさにいえば戦う本能が体の中で奮い立たされていくのだという。

脳を使うことが多いゴルフは、メンタルスポーツといわれる側面も持つ。考えすぎれば負の影響を及ぼすが、考えずにプレーすることはできない。この矛盾を戦う本能でカバーする。上田がそれを意識することなくできるようになれば、彼女のスコアに誰も追いつくことはできないだろう。上田桃子は、本能で戦うゴルファーなのだから。

※週刊パーゴルフ3月27日火曜日発売号で、上田桃子と伊藤久トレーナーが「切り返しの間のつくり方」をレッスンしてくれています。ぜひ、ご一読ください。

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