難関ホールでのバーディはプロにとって最良の薬!? 1番パー4を制したものが茨木国際を制す

1番グリーン、お互いのボールがあたった成田と鈴木は苦笑 撮影:米山聡明
1番グリーン、お互いのボールがあたった成田と鈴木は苦笑 撮影:米山聡明 【拡大】
初日が強風のため中止となった「Tポイントレディス」は17日(土)に開幕を迎えた。今大会の注目の一つは、パー4では国内女子ツアー史上歴代2位タイの長さを誇る450ヤードの1番ホール。通常営業ではパー5だが、大会用にパー4に設定されている。選手が口々に「難しい」、「ボギーでいいと思っている」とその難しさを語る。距離が長いだけでなく2打目地点は左足下がりの傾斜でボールが上がりにくく、グリーンは砲台とグリーン上で止めるのが難しい。またグリーンにもアンジュレーションがあるためパーオンしても決して油断はできないのが特徴だ。

この日は出場106選手中、バーディはわずか6人。パーは39人、ボギーは50人、ダブルボギーが11人でストロークアベレージは4.6226。半数以上の選手がここでスコアを崩した。もちろん難度はNo.1で、パーオン率はわずか29.2453%。2打でグリーンに乗せるだけでもひと苦労だが、この日のピン位置には微妙な傾斜があり、平均パット数は2・1290。横峯さくらや穴井詩などパーオンしたのに3パットでボギーにしてしまった選手も多かった。

その難関ホールでバーディをとったのは鈴木愛(1位)、酒井美紀(2位)、三浦桃香(3位タイ)、鬼頭桜(7位タイ)、川満陽香理(15位タイ)、宮田成華(53位タイ)。鈴木はピンまで190ヤードの2打目を4番ユーティリティで手前4メートルにつけた。同組の成田美寿々のボールに当たってしまったが、当たらなければもっとピンに近づいていたショットだ。結果としては成田が鈴木と同じラインで先に打つことになり“先生”になった。「成田さんのパットの速さは参考になりました。難しい1番でバーディをとれたことが、今日のスコアにつながったと思います」と話していた。

鈴木、酒井にとってはスタートホール。酒井も「ボギーでいいやと思っていたけど、うまく花道からのってくれた。これで勢いがついたと思います」とこの日の好プレーの要因の1つに1番のバーディを挙げていた。

そのほかの4人は10番からのスタートで、折り返しでこのホールを迎えた。三浦はこの日5つのバーディを奪ったが「1番のバーディが一番嬉しかった」と、前半の良い流れを切らさずに後半のプレーに入れたことが好発進につながったようだ。

前半はイーブンで折り返した鬼頭は、1番でバーディを獲り、「いい流れにつながったと思います、次のホールもバーディでしたし!」と後半に2つ伸ばして上位につけた。川満と宮田は同組。まず川満がピンまで残り197ヤードの2打目を7番ウッドで10センチにつけるスーパーショットを披露。「私は(1番ホールは)苦しいパーセーブのイメージしかなかったけど、キャディさんが“ここでバーディをとろう”って気分を乗せてくれました」。前半で4オーバーと苦しい展開だったが、1番を皮切りに後半は4つスコアを伸ばした。宮田は川満のショットを見て奮起。「自分も続こう」と189ヤードを5番ユーティリティで奥1.5メートルにつけバーディ。「すごく嬉しかったです。川満さんがいい流れを持ってきてくれました。グータッチもしました(笑)このバーディと9番のバーディで予選を突破できました」と自身初の決勝ラウンドにつなげた。

“バーディはゴルファーにとって最良の薬”とよく言うが、難関ホールでのバーディは流れを呼び寄せたり、流れをいい方向に変えたりする働きがあるのだろう。1番ホールが流れを作り、勝負の行方を左右するかも知れない。
(文・小路友博)

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