青木瀬令奈流、難コースとの向き合い方

新パターの感触を確かめる青木
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昨年は鹿児島県の鹿児島高牧CCにて開催されていた「Tポイントレディース」。今年で8回目を迎える同大会は、新たに大阪府の茨木国際ゴルフ倶楽部に会場を移して開催される。大阪府で女子ツアーが開催されるのは12年ぶりのこととなる。

同GCは大阪市内から程近い丘陵コース。アップダウンが激しくアイアンの距離感が求められることに加え、グリーンにも複雑なアンジュレーションがある難コース。多くのプロから「難しい」との声が漏れ聞こえてくるタフな会場だ。

その中、練習日に練習グリーンで多くのパターを試している青木瀬令奈の姿を見つけた。聞けば20本以上のパターを試しているという。この難コースでは使い慣れたパターのほうがいいような気がして聞いてみたが、「このコースでは“面白み”を見つけ出さないと、辛い3日間になってしまうと思う」という答えが返ってきた。

パターの変更も、そんな面白みの1つなのだという。このコースは青木にとって、「パー76はあるのでは、と感じるぐらい難しい。1番、2番、10番、11番は、私はボギーで計算しています」。ティグラウンドからグリーンまで打ち上げが続くホールは、打ち上げ分だけでなく、ティショットは普段よりもランが出ずに距離が長くなる。また、1番(パー4)は通常営業時はパー5のホール、450ヤードと距離があり、2打目地点は、ボールが上がりにくい左足下がりになる。青木がパーオンさせるには左足下がりのライからフェアウェイウッドを握るしかない。左右にアゴの高いガードバンカーもあり、無理して“ダボ”よりもボギーでも良しとしたという。

「ピンだけをみて攻めていったら、とても辛い3日間になってしまう気がします」。難コースは体力的、精神的にも疲弊してしまう。その中で気持ちをラクにしながらプレーするためにはショットではピンを攻めず、グリーンでも「あの辺まで打って、あとは傾斜に乗って惰性で」など、イメージをしっかり作ってからプレーすることが肝心なのだそうだ。パターを探していたのはイメージを出しやすいモノを選んでいたのだ。

頭を使いながらプレーするのは楽しいと青木はいう。「ここで合宿したいな、と思うぐらい攻略するのは大変そうです。でも、新しい自分が見い出せそうかなと」と朗らかに笑っていた。難コースでは必要以上に自分にプレッシャーをかけず、ボギーでもよしとするホールをつくる。とかく1打でもスコアを良くしたいとプレー中にそればかり考えてしまう我々アマチュアも、この心の余裕があればもっとゴルフを楽しめるかもしれない。難コースでも面白さ、楽しさを作る青木流ゴルフ、ぜひマネしてみたい。
(文・小路友博)

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