今年こそメジャータイトルを手にするため、松山英樹の2018年は“無心”のスタート

2018年初戦は4位タイと、まずまずのスタート。手応えもつかんだという松山 写真・Getty Images
2018年初戦は4位タイと、まずまずのスタート。手応えもつかんだという松山 写真・Getty Images 【拡大】
 松山英樹の2018年が静かに始まった。前年のツアー勝者だけが出場できるセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで今年の初戦を迎えた松山に目標を聞くと、

「今年は、無です」

 と答えた。“無心”ということかと問い返すと、

「はい。それでいいんじゃないですか。無でやりたいです」

 と笑顔を見せた。

 松山は常々、「目標はメジャーで勝つこと」と公言してきた。中でも特に思い入れが強いのはマスターズであることは間違いない。

 昨年は前年秋から絶好調が続き、春を迎えるまでに米PGAツアー2勝、日本ツアーでも2勝し、“出れば優勝争い”を続けていたのだが、ピークをマスターズに持ってくることはできなかった。最終日に67をマークしたが11位タイと優勝争いには絡めず。しばらくは放心状態のように見えたが、次のメジャー、全米オープンで再び調子を上げて2位タイ、全英オープンでは3日目に66を出し5位タイで最終日を迎え、前週に優勝して迎えた全米プロではジャスティン・トーマスとのデッドヒートに敗れ涙を流した。

 メジャーにピークを合わせることは容易ではない。その方法には方程式はないし、答えもない。絶頂期のタイガー・ウッズでさえ、そのタイミングが合わずにメジャーの直前ばかりに勝っていたシーズンもあった。丸山茂樹も「そんな方法があれば教えてほしい」と嘆いていたものだ。

 オフは日本で過ごした3週間だけだったという松山。「仕事もそこそこしたし、練習も少ししたし、トレーニングも軽くできた。でもまあ、普通のオープンウイークのようなもの。3週間で強化できることがあれば苦労しないですよ。でも、楽しむほどゆっくりはできなかったけど、大好きなお酒もほどほどに飲んだし(笑)、いい休養にはなりましたね」

 と、リフレッシュできたようだ。

 ゆったりしたスケジュールを組むことが今年の松山の調整法だ。初戦を終えると昨年は出場したソニーオープン・イン・ハワイを欠場、2週間のオフを取って米国本土のファーマーズインシュランスオープン、そして翌週はディフェンディングチャンピオンとしてウェイストマネージメントフェニックスオープンに臨む。その後はほぼ例年どおりのスケジュールを過ごし、マスターズに備える。

「試合が始まってしまったら(マスターズについては)考える余裕はないので、1試合1試合大事に戦っていきたいと思います。マスターズに向けて、頑張るだけです」

 初戦は4位タイとまずまずの手応えを感じた。

「ドライバーとパター以外は思った以上によかった。だいぶつかんだものはあります」

 今年こそメジャータイトルを手にするため、スロー調整は吉と出るか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2018年2月6日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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