米LPGAツアークォリファイの方式が変更に。ファイナルは8日間となり出場のチャンスは広がる

男子ツアー同様、QTは下部ツアーの出場権を得るにとどまるのでは、というウワサと違った形でQT改革を行ったマイケル・ワン氏 写真・Getty Images
男子ツアー同様、QTは下部ツアーの出場権を得るにとどまるのでは、というウワサと違った形でQT改革を行ったマイケル・ワン氏 写真・Getty Images 【拡大】
 米LPGAツアー最終戦、CMEグループツアー選手権の開催中、コミッショナーのマイケル・ワン氏が、来年から予選会が大きく変わる、その内容を発表した。

 今年まで5日間で開催されていたファイナルクォリファイングトーナメント(以下、QT)が、“Qシリーズ”という名称に変更され、8日間144ホールの長丁場となる。会場はまだ決まっていないが、まず4日間戦い、3日間休んだ後、違うコースで続けて4日間戦うという形になるという。

 Qシリーズに出場できるのは108人。一次、二次を突破した選手と米LPGAツアーの賞金ランキング101~150位、シメトラツアー(下部ツアー)の賞金ランキング11~30位の選手が対象だ。さらに、ロレックスランキングの順位もこれまでの40位以内から75位以内の選手に広がった。

「世界のトッププレーヤーが集まる米LPGAツアーにしたい。そのためにできるだけチャンスを広げていくつもりだ」

 とワン氏は話しており、後半の4日間はテレビ中継も予定しているという。

 このQシリーズからは40~50人が翌年の出場権を得ることとなるが、その全員が出場カテゴリー12になる。これまではファイナルQTで1~20位に入った選手がカテゴリー12として、米国本土の試合のほとんどに出場することができた。例えば昨年の畑岡奈紗は14位に入り、今季の出場権を獲得している。そして21~45位がカテゴリー17で、出場できる試合数は大きく絞られていた。そのことを考えると、このQシリーズから米LPGAツアーへの道は、大きく開けることになる。また、ロレックスランキングで75位以内に入っていれば、二次を受けることなく、一度の渡米で出場権を得ることができる。

 今年、川岸史果がファイナルQTの受験を断念したように、複数年シードがないまま、日米両ツアーのシード権を保持するために、出場義務試合数をクリアするスケジュールを組むのは不可能に近いなど、解決しなければならない問題はあるが、ツアーメンバーでなくてもTOTOジャパンクラシックなど米LPGAツアーの試合で優勝したり、全米女子オープンなど予選落ちのある試合に出場して、賞金ランキング40位以内に入れば、翌年の出場権を獲得できる。

 畑岡、川岸のみならず、現在は日本の女子ツアーを主戦場としている若手で、米LPGAツアーで戦いたいと望んでいる選手は多いはずだ。このクオリファイ改革が米LPGAツアーへの門戸を広げるものとなり、日本からもどんどん挑戦する選手が増えることを願っている。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年12月12日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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