タイガー・ウッズが9カ月ぶりに競技復帰 目下の目標は“マスターズ出場”

昨年のファーマーズインシュランスオープンでも、復帰を待ち望んだ多くのファンがコースに足を運んだ 写真・Getty Images
昨年のファーマーズインシュランスオープンでも、復帰を待ち望んだ多くのファンがコースに足を運んだ 写真・Getty Images 【拡大】
 タイガー・ウッズが、いよいよ競技に復帰する。非公式試合だが、自らがホストを務めるヒーローワールドチャレンジで約9カ月ぶりに試合に出場することを発表したのだ。ゴルフ界は喜びに沸く一方で、早急な復帰に「昨年と同じように再び痛みが悪化するのでは?」と不安の声も上がる。

 ウッズの現状はというと、4月に椎間板の一部を切除し、入れ替える手術を受けて以降、「ドクターの指示を待ってリハビリをする」と、慎重に過ごしてきた。5月には痛み止めの服用下で車の運転をして逮捕されるというアクシデントもあったが、9月以降、ようやく球を打ち始め、フルスイングを始めたのは10月に入ってからである。その都度SNSで映像をアップしてきたが、最近ポッドキャスト(インターネットの音声配信)で1時間以上のインタビューに答え、

「ドクターからのフルスイングの許可も予想していたよりずっと早かったし、腰は少し硬さを感じるけれど、これだけ痛みのない状態は久しぶり。飛距離が思っていた以上に出ていて、僕自身がすごく驚いているんだ。

 でも、実際に競技に復帰するのはまだまだ不安もあって、心配なのは傾斜でのショットやトラブルショット。スイングの途中で、またどこか痛めるのでは? と不安がよぎってしまう」

 と、順調な回復ぶりとともに、不安も感じることを赤裸々に告白した。

 昨年、ウッズは同じように今大会で復帰した。3度の腰の手術を受けて1年3カ月以上も競技から離れていたが、それでも早すぎた。「同じミスはしないように」と、今回はヒーローワールドチャレンジの後の予定は発表していない。

 昨季は、年明けにファーマーズインシュランスオープンで米PGAツアー競技に復帰、予選落ちに終わったが、すぐさまヨーロピアンツアーのドバイデザートクラシックに出場するためドバイへと飛んだ。そして、第2ラウンドを始める前に腰の痛みが再発して途中棄権、ウッズの復帰は7ラウンドだけで終了してしまった。

 米PGAツアー復帰は昨年同様、ファーマーズインシュランスオープンが有力視されている。開催コースのトーリーパインズGCでは過去10勝を挙げており、いいイメージでプレーできるだろう。そして、ウッズの目下の最大の目標は「マスターズ出場」だ。

 ウッズのいない間、若手選手が切磋琢磨(せっさたくま)してきた。

「彼らがどれほど素晴らしい選手かよく分かっている。だけど、どんなスイングをしていても1打でもスコアがいいほうが勝てる」(ウッズ)

 ウッズの勝利への執念は変わっていない。がむしゃらに勝ちを狙ってくるウッズの復活が待ち遠しい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年12月5日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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